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「丸ごと三笠巡りツアーを開催しました!」

 9月5日(土)、第6回目のジオツアーである丸ごと三笠巡りツアーを開催し、約20名が参加しました。
 このツアーは三笠ジオパークのジオサイトを1日かけて巡り、テーマである一億年時間旅行を存分に体験していただけるほか、石炭の露天掘りが実際に行われている現場を見学することができる、ジオツアーだけの限定コースです。9月5日はちょうど「石炭の日」のためまさにジオツアーにぴったりの日となりました。
 
 
           【達布山エリア見学の様子】

800万年前の地層が広がり、三笠では新しい年代の地層が分布する、達布山エリア見学の様子です。こちらは明治時代中期に、多くの要人が開拓の計画を立てるために登った山で、榎本武揚や山田顕義、山県有朋などが訪れた記録が残っています。参加者の皆さんには、達布山展望台に登り、明治の要人たちも見た景色を楽しんでいただきました。

       【三笠エリア見学の様子】

 次は開拓の歴史を学ぶことのできる史跡が多く残る、三笠エリアを見学しました。写真は三笠市の重要文化財にも指定されているジオサイト、空知集治監典獄官舎レンガ煙突を見学している様子です。
 写真の辺りには今で言う刑務所長の家があり、三笠を訪れた要人の宿泊施設としても使われていました。
空知集治監の建設当時は殆どの建物が木造だったという事もあり、集治監の建物はほぼ残っていないのですが、レンガで造られたこの煙突は今も残っています。

       【幌内エリア見学の様子】

三笠エリアの次は、三笠で初めて石炭が発見され、まちの発展のきっかけとなった場所でもある幌内エリアを訪れました。このエリアでは幌内炭鉱の遺産を巡り、炭鉱の歴史や、鉄道と集治監、炭鉱との繋がりを知ることができます。
 写真は旧幌内炭鉱変電所で、この変電所の設置により炭鉱では電気で動く大型機械が登場し、作業の効率が大きく向上しました。また、民家では電灯がつくようになりました。

       【幾春別・奔別エリア見学の様子】

 昭和時代に炭鉱まちとして栄えた幾春別・奔別エリアでは旧奔別炭鉱立坑櫓を見学しました。高さ約51m、深さ約735mとかなりの大きさ、深さを誇る立坑櫓で、建設された昭和35年ごろは東洋一の立坑と呼ばれていました。

        【野外博物館エリア見学の様子】
 
 三笠ジオパークの代表的なコースである、野外博物館見学の様子です。
 このコースは、一億年前の地層やそこから産出した化石、石炭を含む5千万年前の地層、そして明治から昭和にかけて活躍した炭鉱遺産など、三笠ジオパークに関する要素をまとめて楽しんでいただけるコースになっています。
 写真はひとまたぎ5千万年というジオサイトで、1億年前と5千万年前の地層が隣り合っており、その境目を跨ぐことで、5千万年の時を飛び越えていただくことができます。
 三笠ジオパークのテーマである一億年時間旅行を最も体感していただけるジオサイトです。

       【株式会社砂子組見学の様子】
 

 最後は三笠で現在も露天掘りでの石炭採掘を行っている、株式会社砂子組を訪れました。事務所で会社の概要や事業内容について学んだ後は、石炭の採掘作業を行っている露天掘り現場を見学。一面に広がる大露頭に参加者の皆さんは圧倒されていました。
 他にも普段は絶対に乗ることができない巨大な重機の運転席に座ったり、石炭に関する専門的な知識を教えていただいたりと、非常に貴重な体験をすることができました。
 
 次のジオツアーは9月27日(日)の野外博物館フリーガイドになります。
 野外博物館コースを気軽にガイドを受けながら散策していただけますので、ぜひご参加ください。

 今年度のジオツアーの日程はこちら

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