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三笠の社会科見学ツアーを開催しました!

  65()、今年度2回目のジオツアーである、「三笠の社会科見学ツアー」を開催し約20名の方が参加しました。

今回は、「水と大地について考えよう!」をテーマに、普段のジオツアーでは立ち入ることができないジオサイトや施設の内部を見学することができるツアーで、桂沢ダム原石山、桂沢ダム、桂沢水道企業団、旧奔別炭鉱の4箇所を見学しました。

 

まずは1箇所目の見学場所、桂沢ダム原石山見学の様子です。

 

大迫力の路頭が間近で見学できます。

 

ここは桂沢ダム建設の際に必要だった大量のコンクリート、その材料となる石を切り出した場所です。

一億年前の地層が広がっているこの場所では、三笠がまだ海の底だった太古の時代、このあたりに生息していた生き物の化石が見つかります。

また、工事の際に削り取られてできた露頭を観察することができ、三笠の地層の特徴がとてもよく分かる場所です。

当日は三笠市立博物館の学芸員が化石や地層について説明を行った後、周囲の散策を行いました。

 

斜めに傾いた地層と一緒に記念写真!

 

次の見学箇所は、先ほどの原石山から削り取られた岩石を使って作られたダム、桂沢ダムです。

 

堤体下部からダムを見上げた様子。

桂沢ダムは1億年前の非常に硬い岩石を練りこんで作られました。

 

この桂沢ダムは昭和32年に完成し、北海道初の多目的ダムとして、周辺地域の飲料水及び農業用水の確保、水力による発電、洪水量の調節などの役目を果たしています。

ここでは、桂沢ダム管理支所職員の皆さま立ち会いの下、ダムの機能や役割について説明をいただいた後、普段は職員しか入ることができない、ダム内部の見学を行いました。

 

監査廊を通ってダム内部を見学。

送水管などが通っているダムの内部は夏でもひんやりしています。

 

桂沢ダムで私たちの生活に使用する水がどのようにして確保されているのか学んだ後は、桂沢水道企業団の見学に向かいました。

この施設は、桂沢ダムで貯蔵した水から汚れやごみなどを取り除き、飲料水として周辺地域に供給する役割を持った施設です。

 ダムで貯められた水がどのようにして私たちが普段使用している水道水として供給されているのか、職員の方に解説していただきました。

 

水から泥などの濁りを取り除く様子などを見学しました。

ちなみに三笠は北海道で初めて上水道が整備された場所とされています。

 

最後は、三笠の大地の遺産「石炭」を活用し、炭鉱まちとして栄えた当時の歴史を学ぶため、旧奔別炭鉱を見学しました。 

 

 

ここでは石炭の発見によって発展した三笠市の成り立ちや、当時の生活の様子、立坑櫓の果たしていた役割などを三笠ジオパーク推進協議会の事務局員が解説しました。

 

 

選炭後の石炭を貯蔵する精炭ホッパー。
全長100mもあり、3台の列車がこの中で石炭を積み込みました。
 

※今回ご紹介した施設は、ジオツアーでのみ見学できます。

個人での立ち入りや見学はできませんので御了承ください。

 

次回のジオツアーは619()に開催する、「大地の記憶観察ツアー」です。

博物館と野外博物館を見学するコースですが、地質や植物に重点を置いた、いつもとは一味違ったガイドを聞くことができます。
 
参加いただける方は下記までお問い合わせください。

申込・問合先

三笠ジオパーク推進協議会事務局(三笠市役所商工観光課内)

までお電話いただくか、市役所17番窓口にて直接お申込ください。

Tel 01267-2-3997(土・日・祝日を除く 8301700)


事務局 三笠市役所商工観光課内
〒068-2192 北海道三笠市幸町2番地 TEL 01267-2-3997