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8.幌内鉄道の敷設

明治12(1879)年に幌内炭鉱が設置されると、その石炭を輸送するための鉄道を敷設する計画が立てられました。

炭鉱開発の計画を立てることになったアメリカ人地質技師ベンジャミン・スミス・ライマン(1835−1920)は、幌内から幌向太(ほろむいぷと:現在の岩見沢市幌向)まで鉄道をつくり、そこから石狩川を船で下って小樽港へ運び、大型船に積み替える計画を立てました。

しかし、幌向太はヤチと呼ばれる湿地が多く、石炭を船に積み込む施設を設置するには難しく、また冬は川が凍結して石炭を運べなくなってしまうことから、アメリカ人鉄道技師ジョセフ・ユーリー・クロフォード(1842−1924)は、幌内から小樽まで鉄道をつくり、小樽港から石炭を積み出すよう提案しました。


幌内太駅の様子(明治20年)
 

工事は、この提案に基づき進められ、明治15(1882)年11月に北海道初の鉄道となる幌内鉄道が完成しました。 




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