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横浜から化石がやってきました!

 これまで三笠市立博物館は、多くの方々からたくさんの化石の寄贈をいただいてまいりました。
 このたび、横浜市在住の末包鉄郎(すえかね てつろう)氏から、アンモナイトや二枚貝イノセラムスを含む多数の化石をご寄贈したいとのお申し出をいただきました。今回は、寄贈いただいた化石についてご紹介します。

 
 化石を寄贈していただいた、末包氏(左)とご家族。6月に当館にお見えになりました。末包氏は、30年以上にわたって高校で地学の教員をお勤めで、毎年夏には生徒さんを連れて、北海道で地質調査をなさっておられました。今回ご寄贈いただいたのも、そのときに採集された化石です。
 

寄贈化石の運搬のようす

ご自宅の化石コレクションの搬出@横浜市(神奈川県) 3月上旬

 横浜市にある末包氏のご自宅には、たくさんの化石が保管されていました。

 すべての化石には、どの場所から採集したかが記録されています。化石の研究を行ううえでは、どの場所から採集されたものか、という記録が非常に重要です。


 一部の化石には、故・松本達郎 九州大学名誉教授のコメントがつけられていました。松本名誉教授は戦前から1990年代までに、北海道はもちろん、九州やサハリン、アラスカなど、国内外の地質調査を精力的に行い、多数の新種のアンモナイトを発見した古生物学者で、日本のアンモナイト研究を世界レベルにまで押し上げたアンモナイト研究の第一人者です。その松本名誉教授直筆のコメントが見られるのは、アンモナイト研究者にとって感動的なものです。
 
 これらの化石を梱包し、北海道まで発送しました。
  

大型化石の搬入@白老町(北海道) 6月上旬


 大きな化石は、北海道内で保管されているとのことで、白老町までお伺いしました。

 写真の、梱包されている大きな包みの中には、巨大なアンモナイト化石が入っています。
 一番大きなアンモナイトの化石は、4人がかりで持ち上げなければならないほど、重いものでした。
 

搬入化石の整理と特別公開 (3月~6月)


 横浜からはるばる博物館までやってきた荷物の梱包を開きます。展示に使うもの、研究に使うもの、学習行事に使うもの……など、種類と化石の状態に応じて整理します。上の写真には、大きさを比べるために、スマートフォン(iPhone6、長さ約14cm・幅約6.7cm)がコンテナの上に置いてあります。大小さまざまな種類のアンモナイトが含まれていたのがわかります。


 ゴールデンウィーク中も、整理作業の途中だったので、イベント「探検!はくぶつかん」にご参加された皆さんに、その化石を見ていただきました。

寄贈化石のこれから

 今回ご寄贈いただいた化石のなかでも、特にすばらしいものは、展示を行いたいと考えているので、現在準備をしています。また、学術的にとても重要と思われる標本も含まれており、今後は当館学芸員による研究も行われます。


 一部の化石については、7月16日(土)から10月10日(月)まで当館で行われる特別展「アンモナイトの一生」にて公開されます。現在、鋭意準備中ですので、ぜひ期間中にご来館いただき、ご覧ください!
 特別展の詳細は、今後特設サイトにてお伝えしてまいります。
 

(研究員 唐沢 與希)


〒068-2111 三笠市幾春別錦町1丁目212-1 電話 01267-6-7545 FAX 01267-6-8455
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・冬期間の祝日(12月~3月)・年末年始(12月30日~1月4日)