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新属・新種と判明した三笠市産の鳥類化石を展示中!

 今年の8月10日、北海道大学から、「北海道三笠市産の鳥類化石が新属・新種であることを解明」という報道発表が行なわれました。

 この化石は、頸椎(首の骨)・胴椎(背骨)・大腿骨・腓骨(いずれも脚の骨)からなり、1996年8月に、故・解良 正利(けら まさとし)氏と解良 康治(けら やすじ)氏のご兄弟によって、三笠市内から発見されたものです。
 1999年に当館に寄贈されて以来、常設展に展示されていました。

 復元骨格と、発見された部位。北海道大学プレスリリースより引用。復元骨格図の中で色を塗った部分が、発見された部位。

 このたび、北海道大学大学院博士課程後期に在籍している、田中 公教(たなか とものり)氏を中心とした研究グループによって、この鳥類化石が、これまで知られていなかった新属・新種であることがわかり、「チュプカオルニス・ケラオルムChupkaornis keraorum)」と命名されました。

 服部 雅人氏によるチュプカオルニス・ケラオルム(右)と、生息当時の生物の復元画。

 研究リーダーの田中氏は、以前、当館ウェブサイト「展示室の裏側から」にもご登場いただきました。また、この研究グループには、当館からは加納館長が参加していました。

 このチュプカオルニスは、ヘルペロルニス類というグループに含まれる鳥類です。ヘスペロルニス類は、クチバシに歯を持ち、今から6600万年前に恐竜やアンモナイトなどと同時に絶滅した、原始的な鳥類です。最大の特徴は、空を飛ぶことができず、その代わりに、海の中を泳ぐことができました。
 ペンギンのような姿をしていましたが、前足(翼)で泳ぐペンギンとは異なり、後ろ足で泳いでいました。

 今回、新属・新種であることが判明したチュプカオルニスは、これまで発見されたヘスペロルニス類としては、アジアではもっとも古いものであり、絶滅した鳥類がどのように泳ぐ能力を高めていったかを知る上で、大変重要な標本です。

 これまで、この化石は当館常設展で展示しておりましたが、今回の研究成果をより多くの方に知っていただくため、特別展会場に場所を移し、より詳しい解説とともに展示することにいたしました。


 10月9日(月・祝)の特別展終了まで、この解説を展示する予定です。ぜひ間近で、不思議な生態を持っていた絶滅鳥類の化石をご覧ください。

〒068-2111 三笠市幾春別錦町1丁目212-1 電話 01267-6-7545 FAX 01267-6-8455
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・冬期間の祝日(12月~3月)・年末年始(12月30日~1月4日)