ジオツアー(野外博物館コース)を開催しました!
9月30日(日)、約5千万年前にできた石炭や約1億年前の地質などを見学できる野外博物館コース(野外博物館ジオサイト)のジオツアーを開催し、約15名の方が参加しました。
当日はあいにくの雨模様で、傘をさしてのツアーになってしまいました。
ツアーでは、まず見学先についてガイダンスを博物館で行いました。
野外博物館では、石炭などの地質遺産、断層、砂と泥が交互に重なった約5000万年前の地層、約1億年前の地層、炭鉱遺産などが見学できます。
イラストを交えた解説で紹介しています。この写真は断層を説明しているところです。
ガイダンスの後、日本一のアンモナイト化石の展示数を誇る博物館内を学芸員の案内で見学しました。
周辺の地質的な特徴や、産出された化石から太古の世界をイメージできるような説明でした。
三笠周辺の地質学的な特徴を紹介
展示されている化石を目の前に、白亜紀の時代の特徴を紹介
そしていよいよ野外博物館の現地見学へと向かいました。
片道約1.2kmのなかなか良い散歩コースです。
まずはかつて、この幾春別の地に石炭の大露頭が発見された場所について紹介をしました。
このすぐ近くには、大正8年建設の現存する北海道最古の立坑やぐら「旧北炭幾春別炭鉱錦立坑やぐら」という施設の遺構がありますが、雨で足元が悪く、残念ながら今回は見学しませんでした。
石炭層と砂岩の互層の露頭。明治中期の写真と現地との比較に『i pad』も大活躍!
野外博物館には本当に近くで見学できる「石炭層」もあって、石炭の形成過程やこの地の石炭の特徴なども紹介しました。
沿線にある露頭を間近で見学できます。
本当に目の前でハッキリとした地層や多様な地質が見学できるのがこのコースの特徴で、石炭の層を含む互層もすぐ近くで見学できます。
三笠ジオパーク構想のポスターは、実はここで撮った写真を用いています!
沿線にある覆道の手前までは約5000万年前の地層で、その先は約1億年前の地層です。
不整合やこの周辺の約1億年前の地質や地形のことも紹介しました。
なんと、地震の原因となる断層も目の前で見ることができるのです。ここでも『i pad』を大活躍!
地質と炭鉱遺産を気軽に見学できるのが野外博物館コースの特徴で、日本ジオパークの認定を目指すためのモデルコースにもなっていて、説明表示板をこれから設置します。
(現地がすっきりしているのは、その準備のためです。)
このツアーは、10月8日(月)にも開催しますので、ぜひ参加してください!
多数の参加をお待ちしています!