3.寒冷な海
約4000万年前には、三笠に湿地が広がっていた時代は終わり、再び海の底へ沈みました。この海の底につもった地層(幌内層)は泥岩層からなり、水深100m〜200m程のやや深い海で南北に細長く広がっていたと考えられます。
約4000万年前の古地理図(飯島、1996を改作)
この地層からは、キララガイやベッコウキララガイの仲間などの泥底に生息し、冷たい海水を好む二枚貝類が多く産出することから、約5000万年前の湿地が広がっていた頃よりも寒冷化していたことがわかります。