4.現在の地形と北海道
現在、私たちが見ている地形は、新生代第四紀と呼ばれる約258万年前以降の地質現象によって形成されたと考えられます。現在の北海道を、地球表層を覆うプレート運動に着目すると、北西太平洋の縁辺では太平洋プレートが年間10cmの速さで西側に向かって沈み込み、北海道はその沈み込みスラブ(海洋プレートがマントル中に沈み込んだ部分)の上に位置しています。
また、北米プレートとユーラシアプレートの境界部が日本海側にあり、最近では、西側のユーラシアプレートの中に沈み込みを開始していると考えられています。
北半球の3つの巨大プレートの分布と北海道の位置(日本地質学会編、2010を改作)
北海道の中軸部を通る太い青色線は、日高山脈の上昇期(1300万年前)におけるプレート境界を示す。
また、北米プレートとユーラシアプレートの境界は、約1300万年前の日高山脈の上昇期には北海道の中軸部に位置しており、その頃から北海道の東半分と西半分とが合体したと考えられています。
そのため、三笠に分布する第四紀よりも古い時代の地層は、2つの大地が押されて力を受けた結果、しゅう曲が繰り返す複雑な構造をしています。
また、北米プレートとユーラシアプレートの境界は、約1300万年前の日高山脈の上昇期には北海道の中軸部に位置しており、その頃から北海道の東半分と西半分とが合体したと考えられています。
そのため、三笠に分布する第四紀よりも古い時代の地層は、2つの大地が押されて力を受けた結果、しゅう曲が繰り返す複雑な構造をしています。
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