12.炭鉱まちの文化
人々が集まると、そこに文化や慣習が生まれます。北海道の盆踊りでは、「北海盆唄」と呼ばれる唄がよく歌われます。これは、三笠の幾春別地区の盆踊りで、炭鉱で働く人々によって歌われていたものが原型とされています。昭和の頃の盆踊りの様子(昭和初期)
また、「なんこ」と呼ばれる炭鉱料理もあります。なんことは、馬の腸を煮込み、味噌で味付けした料理で、空知地方では郷土料理としてよく知られています。
郷土料理なんこ(まんぷく食堂)
かつて炭鉱では、石炭を輸送する手段として馬が使用されており、役目を終えた馬の腸を使用したのが始まりであるとされています。
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