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開拓の歴史とワインの恵みを感じるツアーを開催しました!

 
 7月9日(日)、ジオツアーを開催し、約20名の方が参加しました。
 今回のツアーでは、「まるい山」である達布山を中心に、三笠市の開拓の歴史を知ることができるジオサイトや、自分たちの畑で育てたブドウのみを使ってワイン造りを行っている、山﨑ワイナリーを見学しました。
この山﨑ワイナリーのワインは国内外から高い評価を受けており、大泉洋さんが主演を務めた映画「ぶどうのなみだ」のモデルになった場所でもあります。 
 ツアーの前半では、明治の初期、三笠市ひいては北海道の開拓に深く関係するジオサイトを見学しました。
 開拓初期に石炭が発見された三笠市には、北海道初の近代炭鉱である幌内炭鉱、掘り出した石炭を運ぶための幌内鉄道、石炭を掘る労働力を確保するための空知集治監が次々と設置され、炭鉱まちとして発展していきます。
 今回のツアーでは、当時の開拓に関わった人物や、開拓期の世の中の様子などについてご紹介しました。
千人塚史跡公園
開拓のために尽力した空知集治監の囚人1158名が眠る場所
過酷な採炭労役によって、多くの囚人が命を落としましたが、開拓に大きく貢献しました。

空知集治監典獄官舎レンガ煙突
空知集治監(刑務所)の典獄(刑務所長)の家に備え付けられていたレンガ煙突
当時の集治監の遺構はこの煙突のみで、三笠市の重要文化財に指定されています
 


達布山展望台からの風景
アイヌ語で、たんこぶのある丸い山を名前の由来とする達布山
石狩平野を一望できるこの場所には、開拓期に多くの要人が訪れました
 
 開拓の歴史を学んだ後は、いよいよ山﨑ワイナリーの見学!
 明治時代、開拓の計画を立てるために使われた「まるい山」達布山ですが、現在は、水はけが良く、日当たりの良い斜面を活用し、農業が盛んに行われています。
 山﨑ワイナリーでは、普段は入ることのできないぶどう畑や醸造施設を、生産者の方の貴重なお話を聞きながら見学しました。
また、今回は参加者の皆さんに、ぶどうの木に生えている脇芽と呼ばれる部分を除去する農作業を体験していただきました。はじめは恐る恐る作業していた参加者の皆さんでしたが、慣れてくると作業に熱中するあまり、全員が無言になる場面もありました。
 作業の後は、冷えた白ワインを試飲!ぶどう作りの苦労をちょっぴり体験した後のワインの味は、いつもと一味違ったのではないでしょうか。
山﨑さんのワインはとっても美味しいので、ぜひ一度お試しください!
 
山﨑ワイナリー見学風景
ワイナリー内は生産者である山﨑太地さんに案内していただきました。
ぶどう作りや地域に対しての思いなど、貴重なお話を聞くことができました


山﨑ワイナリーのぶどう畑
一面に芝生が広がり、とても気持ちの良い景色が広がっています。
ぶどうが育った場所の地質によって、少しずつ味も違ってくるそうです。
 

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