水上から大地の成り立ちを学ぼう!ガイドと巡るラフティングツアーを開催しました
7月31日(日)ラフティングツアーを開催し、市内外から9名の方が参加しました。A班とB班の2班編成でツアーを行い、20代から70代までと幅広い年齢層の方々にご参加いただきました。
今回のジオツアーは、三笠ジオパーク初のラフティングを取り入れたツアーです。三笠ジオパークのメインコースである野外博物館エリアを陸上と水上の両方から学んで遊び、1日満喫できるツアーとなっています。ラフティングは、市内のNPO法人三笠森水遊学舎さんのご協力のもとツアーを行いました。
行程は、博物館、野外博物館、ラフティング(幾春別川)、湯の元温泉旅館で昼食・温泉と幾春別・桂沢地区の魅力をギュッと詰め込んだとても内容の濃いツアーです。
当日は、午後から雨の予報でしたが、終始晴れのまま、前日よりも気温が高くなり、まさにラフティング日和となりました。
博物館でアンモナイトの説明を受けているところです。三笠市では大変保存状態の良いアンモナイト 化石が産出します。実は、アンモナイトが立体に残っていること自体が珍しいのです。それは、当時アンモナイトが生息していた海の環境が影響しています。気になる方は三笠市立博物館まで。
野外博物館の見どころの一つ。約5,000万年前と約1億年前の地層が隣り合う「ひとまたぎ5千万年」 この後に、幾春別川からラフトでひとまたぎです。実は川から見た方が「ひとまたぎ5千万年」の境界がわかるかも...。皆さん、ラフティングに夢中でしたが、確認できたでしょうか。
ラフトに乗る前に、ガイドからレクチャーを受けて頂きます。こちらは、川に落ちた場合の対応方法を説明中です。
ラフティングを開始する前に水になれていただきます。大人になるとなかなか出来ない体験ですね。
ここは毎年、カヌー大会が開催されるコースとなっています。
川の流れは思った以上に速いです。なかなかスリリングですが、万が一落ちても、流されてもサポートのカヌーがいるので安心です。
ラフティング後は、湯の元温泉旅館で名物の合鴨鍋と温泉を楽しんでいただきました。
今回ラフティングを行った幾春別川は、氾濫による水害の歴史があり、三笠を始め岩見沢などの周辺のまちの住民は水害に悩まされていました。そのため、流域住民たちは、河川改修を行い、水害と戦ってきました。1957年、治水及び利水の目的から桂沢ダムが建設され、その結果流量が安定し、現在の幾春別川の姿となりました。幾春別川にはこのような歴史的背景があります。地形や地層(ジオ)は、まちの成り立ちと密接に関わっています。これら三笠の「ジオ」を活用し、今後もアクティビティを取り入れたジオツアーを提案していきたいと思います。
最後に、NPO法人三笠森水遊学舎さんには準備からツアー催行まで、大変お世話になりましたこの場を借りてお礼申し上げます。