三笠の社会科見学ツアー第2弾~「今だけ」の景色を見に行こう~を実施しました!!
三笠の社会科見学ツアー第2弾を実施し、博物館、原石山、桂沢ダム、奔別炭鉱を見学しました。今回見学した桂沢ダム周辺の地層は、化石が産出する地層や石炭が産出する地層が隣接しており、三笠の産業について地層を見学しながら学ぶことができます。地域を支える産業を地層という観点から大地のつながりを学び見学を行いました。
原石山では、三笠市立博物館の学芸員からこの地層の特徴について説明を行いました。原石山とはダムの堤体に使われている石を切り出す山のことで、約一億年前の地層が露出しており、よく観察することができます。
学芸員からの地層の説明を受ける参加者
※立ち入り禁止区域です。ツアーのため特別に許可をいただいております。
ここの地層からは、アンモナイトなどの化石が産出します。また、化石はノジュールと呼ばれる固い丸い岩石に覆われて存在しています。このノジュールを割ることにより、化石を見つけ出すことができます。参加者は学芸員の説明を熱心に聴き、「すごい」などの声があがり、化石や露頭に大興奮のようでした。
ノジュールを割る学芸員
ノジュールの中には、化石の入っていない「はずれ」もあるようです。
桂沢ダムでは、ダムのかさ上げ工事を見学しました。現在の桂沢ダムは、既設桂沢ダムを11.9mかさ上げすることで、ダムの機能を強化する同軸かさ上げ工事を実施しています。完成後には、総貯水容量が1.6倍に増大し、新桂沢ダムへと生まれ変わります。
かさ上げの作業は今年度中に終了するため、旧堤体を見学することができるのは今年度限りとなり、今回の見学はまさに今だけの景色となります。参加者の方々は熱心に話を聞き、ダム工事の係員へいくつもの質問を投げかけていました。
新桂沢ダムの建設現場見学しながら説明を受ける参加者
旧堤体(右側)と建設中の新堤体(左側)が同時に見学することができる。
昼食後は、奔別炭鉱を見学しました。この奔別炭鉱は、三笠の地域経済を支えた大きな炭鉱であり、当時は幾春別の人口の約8割が炭鉱関係の仕事に従事していたとされます。参加者の方々は熱心にガイドの説明を聞き、立坑や選炭ホッパーの大きさに圧倒されていました。
奔別炭鉱ホッパー内のようす
※私有地により立ち入り禁止となります。管理者へ見学のために許可をいただいております。
次回のツアーは7月7日(土)、ぶどう畑とワイナリー見学ツアー~開拓の記憶と三笠の歴史を添えて~を実施します。山﨑ワイナリーで生産者の貴重なお話を聞くツアーとなっております。興味のある方はぜひご参加ください。
電話:01267-2-3997
FAX:01267-2-7880