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石炭産業見学ツアー を実施しました‼

 

 8月29日(日)に実施予定だった「石炭産業見学ツアー~時代の流れを炭鉱から見てみよう~」は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、10月3日(土)に延期し、一部行程を変更して行いました。
 今回のツアーは、博物館内を見学後、野外博物館を散策、そしてジオ-Ikuにて昼食。午後からは旧奔別炭鉱立坑櫓、幾春別駅跡の見学を行い、さらに原石山と新桂沢ダムを見学する、という盛りだくさんの内容でした。
 三笠市立博物館では学芸員の相場さんより、炭鉱での人々の暮らしや制度、当時の住居についてなど、炭鉱マチでの人々の生活を中心に、お話をいただきました。
 
 
炭鉱マチならではの友子(ともこ)制度について
 
 その後、ジオガイドである坂井ガイドの解説付きで、野外博物館を散策しました。三笠で石炭が発見された経緯から始まり、炭鉱ではどのような仕事があったのか、北海道最古の立坑櫓である錦立坑櫓はどのように使われて、どんな経緯で作られたのか…炭鉱に関する幅広いお話が繰り広げられました。
 


旧幾春別炭鉱錦立坑櫓前にて

 ジオ-Ikuにて当時の採炭に使われた道具について説明があり、キャップランプとオーガドリルを実際に触れてもらう機会を設けました。持った参加者の方からは「思ったよりも重い」などの声があがりました。
 


体験している様子

 旧奔別炭鉱立坑櫓では、かつて東洋一を誇った立坑櫓を保有する大規模炭鉱の栄枯盛衰について、熱く語っていただきました。錦立坑櫓との規模や技術面での違いを実感いただけたと思います。
 


旧奔別炭鉱立坑櫓前にて
 
 記念碑の残る幾春別駅跡では、最盛期にどれほどの乗車人員や駅員さんがいたのかなど、かつての繁栄ぶりをありありと語っていただきました。
 


幾春別駅跡の石碑前にて

 原石山、新桂沢ダムの見学については幾春別川ダム建設事業所の職員の方々に同行いただきました。原石山では、地面に転がっていた岩石から小さなアンモナイトの化石が発見され、参加者の方は大いに盛り上がっていました。
 


アンモナイト化石の発見に沸く参加者の方々

 ダムの見学では、まず堤体を一望できる展望台にて、幾春別川ダム建設事業所の職員の方から、新桂沢ダムの概要や、ダムのかさ上げによる利点、現在の工事状況などの説明をいただきました。その後、天端(てんば:ダム堤体の上部)からダム湖の眺めを満喫し、取水塔付近から桂沢ダムとして建設された部分と、新しくかさ上げされた部分との境目を見学し、ダム見学は終了しました。
 

展望台にて

 今回のツアーを通して、地質と人々の生活のつながり、また地質と三笠の発展の歴史とのつながりを、参加者の皆様にはご理解いただけたと思います。
ツアーの実施にご協力いただいた幾春別川ダム建設事業所のほか、関係工事業者の皆様、本当にありがとうございました。
 なお、今回のツアーで訪れた、旧奔別炭鉱、新桂沢ダム、原石山はツアーのために特別に許可をいただいており、普段は立入禁止区域となります。
 今年度のジオツアーは全て終了しました。来年度も三笠の地域のお宝を見て・聞いて・飲んで・食べて・体験してもらうツアーを企画してまいりますので、引き続き三笠ジオパークをよろしくお願いいたします。
 
2020年に実施したジオツアー内容については こちら


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