新桂沢ダム見学ツアーを実施しました!
6月12日(日)に「新桂沢ダム見学ツアー~完成間近!湛水前の景色を大満喫~」を実施し、市内外から21名の方にご参加いただきました。
新桂沢ダムは、約一億年前の地層から成り立つ硬い岩盤の上に建てられていることから、大地とのつながりをキーワードに各見学スポットを回りました。
まず初めに、博物館で展示されているアンモナイトの化石などをご覧いただき、ダムが建てられている約一億年前の地層に関することを学びました。学芸員の解説で、約一億年前の三笠は海の底であることや、アンモナイトなどの化石について理解を深めました。
その後、ダムの骨材となる岩石を切り出していた原石山の見学を行いました。学芸員の解説のもと約一億年前の地層を間近でご覧いただき迫力を感じられたかと思います。原石山では、その場に落ちていた岩石を砕くと中から化石が現れ、参加者は貴重な体験をできたのではないでしょうか。
原石山で約一億年前の地層を見学
次に新桂沢ダムに移動し、ダム全体が見渡せる展望台、取水塔、管理棟の順に見学しました。見学時には、幾春別川ダム建設事業所及び桂沢ダム管理支所の職員に解説していただき、新桂沢ダムに貯められた水は、三笠市などで水道水として使用されるほか、農業用水、発電、洪水調節といった人々の暮らしに欠かすことのできない重要な役割を果たしていることを学びました。また、建設にあたっては、植物の移植を行うなど環境への配慮について説明がありました。
見学後は、かさ上げされた堤体の上を歩き、ダム湖を眺めたり、写真を撮るなど、思い思いの時間をお過ごしいただきました。
最後にダム堤体の中に移動し、屋外よりも涼しい冷暗な環境の中、堤体内の新旧部分の境目などをご覧いただきました。
展望台でダム全体を見ながら、説明を受ける様子
かさ上げされたダムの堤体上を自由に散策する様子
ダムの下流側に移動し、堤体の中へ移動する様子
参加者からは、「原石山で展示品ではない化石を見れて、感動した」、「新桂沢ダムの見学を目的に参加したが、ダムと地質の関係を学ぶことができて、勉強になった」といった声がありました。参加者は、普段立ち入ることのできない限定スポットの見学をお楽しみいただけたのではないでしょうか。
今回のツアーにご協力いただきました幾春別川ダム建設事業所、桂沢ダム管理支所、かわたびほっかいどうの皆さま、本当にありがとうございました。
次回は、7月3日(日)に野外博物館ガイドDayを実施します。三笠ジオパークの代表コースである野外博物館をお手軽に楽しめるツアーとなっていますので、お電話にてご予約の上、ぜひご参加ください。
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