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学習会2024 第1回「集治監と北海道開拓の歴史」を開催しました!

 2月23日(金・祝)に、第1回学習会「集治監と北海道開拓の歴史」を開催し、市内外から92名の方にお越しいただきました。
 今回の学習会は、月形樺戸博物館の野本学芸員を講師としてお招きし、集治監の囚人たちのお話を中心に、集治監と北海道開拓の歴史についてご講演いただきました。
 北海道の開拓の礎は、明治初期の歴史的な背景から、集治監(現在の刑務所)の囚人たちとともに築かれました。囚人たちの働きによって、田畑を拓き、北海道の主要な道路を拓き、さまざまな天然資源を掘り出し、現在の北海道の暮らしと発展を支える礎を築いたのです。
 三笠市は、明治期に「空知集治監」が設置されていました。明治元年に幌内地区(三笠市)で発見された燃える石「石炭」をきっかけに、幌内地区に北海道で最初の近代炭鉱が設置されたことから、囚人たちを採炭に従事させることを目的に集治監が設置されました。この空知集治監とゆかりの深い集治監が、現在の月形町にある樺戸集治監(野本学芸員の勤める現在の月形樺戸博物館)であったことから、北海道集治監の専門家である野本講師をお招きし、講演していただきました。
 また、今回の講演では、北海道開拓の歴史のほか、「樺戸集治監や空知集治監は、なぜ現在の月形町と三笠市に設置されたのか」、「どのような環境のなかで北海道の主要な道路が開かれたのか」などを地理・地質的な観点からも紹介していただきました。
 当時の様子を思い浮かべながら、現在の私たちの暮らしがどのようにつくられてきたのかを知る、貴重な機会になったのではないでしょうか。
 参加者のアンケートでは、「幕末の日本史、北海道の開拓との関係がよくわかり、興味深いお話でした。ありがとうございました。」、「大変興味深く拝聴させていただきました。地域の素晴らしい財産ですね。」などのご感想をいただきました。本当にたくさんの方にご参加いただきました。誠にありがとうございました。

 次回の学習会は、3月17日(日)に三笠市公民館で「炭鉱の歴史」を開催します。皆さまのご参加をお待ちしております。
※詳しくは こちら
 

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