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新桂沢&三笠ぽんべつダムツアーを実施しました!

 7月7日(日)に、新桂沢&三笠ぽんべつダム見学ツアーを実施し、市内外から37名の方にお越しいただきました。このツアーでは、かさ上げ工事が終わり完成した新桂沢ダムと、現在建設中の三笠ぽんべつダムのほか、三笠市立博物館と採石場跡の原石山を見学し、ダムと大地のつながりをテーマに見学していきました。
 今回見学する2つのダムと原石山のある場所は、約1億年前の地層が広がるエリアで、その地層がどのようなものか知るために、まず初めに三笠市立博物館を見学しました。学芸員からは、地層の特徴や当時生きていたアンモナイトや翼竜について解説を行いました。
 

博物館見学の様子

 次に、採石場跡の原石山を見学しました。こちらは、今回見学する2つのダムを建設するために、コンクリート用の骨材を切り出していた場所です。約1億年前の地層を見ることができ、学芸員からは地層の傾きや産出される化石など、地層の特徴について解説がありました。また、幾春別川ダム建設事業所の職員からは、ダム建設に使用する岩石の特徴や利用について解説ありました。参加者は迫力のある景色に見入り、ダムと大地のつながりについて理解を深めました。
 

原石山見学の様子

 原石山見学後は、ダムの見学を行いました。今年完成した新桂沢ダムでは、桂沢ダム管理支所の職員による解説で、ツアー限定スポットとなる管理棟内の操作室や堤体内部の監査廊をご覧いただきました。
 

新桂沢ダム 監査廊入口での説明

 最後に、ジオツアー初となる三笠ぽんべつダムを見学しました。こちらのダムは、日本初となる流水型の台形CSGダムです。CSGとは、石や砂礫に水とセメントを加えた建設材料のことです。この建設材料を利用することで、従来は廃棄していたやや耐久性の低い岩石を活用することができるため、原石山の掘削量が減少し、環境への配慮やコスト削減につなげることができます。
 初めに原石山で切り出された岩石の活用が予定されている、CSG・コンクリート製造設備を見学しました。
 

三笠ぽんべつダム CSG・コンクリート製造設備を見学

 次に、三笠ぽんべつダムの堤体建設予定地を見学しました。現在の進捗状況は、基礎を掘削している状況です。幾春別川ダム建設事業所の職員から、三笠ぽんべつダム建設予定地の地形や地質的特徴のほか建設工事について説明がありました。堤体本体の施工は始まっていませんが、今しか見ることのできない建設の様子をご覧いただきました。
 

三笠ぽんべつダム 堤体建設予定地を見学

 参加者からは、「ダム好き、ジオ好きとしてとても満足のいく内容でした。」、「ダム建設に関する地質的なことを学べて面白かったです。」といった声がありました。
 ツアーにご参加いただいた皆さま、またご協力いただきました桂沢ダム管理支所、幾春別川ダム建設事業所、(一財)石狩川振興財団の皆さま、本当にありがとうございました。

 新桂沢ダムと三笠ぽんべつダム、2つのダムを見学するツアーは、10月に(一社)北海道三笠観光協会主催(共同企画:三笠ジオパーク推進協議会)で開催します。
 詳しくは こちら をご覧ください。
 
 また、三笠ジオパーク推進協議会では、 親子、ご友人で楽しめるツアーをご用意しています。  
皆さまのご参加をお待ちしております。

三笠ジオパークジオツアーPART2(9月~10月分まで)

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