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1.桂沢ダム:太古の岩石が練り込まれたダム
昭和32(1957)年に完成した北海道で初めての本格的な国土交通省直轄の多目的ダムです。堤長334.3m、堤高63.6mの重力式コンクリートダムで、飲料用水、農業用水、洪水調節、水力発電などに使用されています。
ダム周辺は、約1億年前の海の底でつもった地層からなり、ダム本体部分よりも西側(下流側)には、当時の浅い海の地層(砂岩層:三笠層)、東側(上流側)には深い海の地層(泥岩層:桂沢層、鹿島層)が分布しています。
堤体部はしっかりとした地盤の上に建てる必要があるため、地層が硬くて頑丈なこの場所にダムが建設されました。
2.桂沢ダム原石山:太古の海と生命の記憶 ※個人での立入りはできません
約1億年前の浅い海の底でつもった地層をダイナミックに観察することができる場所です。この地層(砂岩層)から、桂沢ダムの堤体部分で使用されたコンクリート用骨材が切り出されました。
つまり、桂沢ダムは1億年前の太古の岩石が練り込まれたダムであるということができます。
桂沢ダム原石山では、地層の成り立ちを調べることができ、当時の海洋環境を詳しく知ることができます。また、アンモナイトなどの様々な生物の化石が産出し、1億年前に生きていた生物たちの姿を観察することができます。