三笠ジオパーク

三笠ジオパークのSDGs・ESD活動

 三笠ジオパーク推進協議会では、持続可能な開発目標(SDGs エス・ディー・ジーズ)を支援しており、教育現場などにおいて、積極的に取り込んでいます。また、SDGsを達成するうえで必要な教育(ESD イー・エス・ディー)に対する支援についても行っており、地域におけるESD活動の窓口として、「地域ESD活動推進拠点」に登録しています。これは、北海道内のジオパークとしては初めてとなります。
 これらのSDGs・ESD活動は、持続可能な社会づくりを目指すジオパーク活動にとっても、大きなビジョンであり、通過点でもあるのです。
 

詳細については、下記リンクよりご確認下さい。

 

出典:外務省ホームページ SDGs
   https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html


1 三笠ジオパークにおけるSDGsターゲットの主な取り組み
2 SDGsとESDとは
3 ジオパーク活動におけるSDGsの意味
4 地域ESD活動推進拠点
5 関連活動状況
6 関連リンク

 

1 三笠ジオパークにおけるSDGsターゲットの主な取り組み


目標4[教育]
・小中一貫教育を早くから進めており、地域を深く学ぶ「地域科」などを通して、将来に夢や希 望を持てるように、学校・家庭・地域が一体となって学びを深める取り組みを行っています。
・学校教育、社会教育ともに、三笠市立博物館や三笠鉄道記念館の拠点施設のほか、炭鉱遺構などを活用し、北海道の成り立ちや開拓の歴史など、実際に現地で見学、体験しながら学びを深める取り組みを行っています。
・三笠ジオパークでは、三笠市教育研究所等と連携して三笠ジオパークESD推進協議会を立ち上げ、学校と地域を橋渡しする「地域学習カレンダー」を作成し、学校教育と社会教育を繋げる取り組みを行っています。
・三笠ジオパーク小中学生用ガイドブックを作成し、地域の歴史や風土などをより深く学ぶことができる資料として、小中学生に配布を行っています。
 


目標6[水・衛生]
・三笠市内を流れる幾春別川の上流には、北海道で初めて建設された多目的ダムである桂沢ダムがあります。ここでは、発電、流域の治水、農業用水の確保として建設されています。現在、ダムのかさ上げ工事を行っており、インフラツーリズムや教育プログラムと連携することにより、人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理の確保などの取り組みを進めています。
 


目標8[経済成長と雇用]
・地域の歴史や風土などを未来にも活用できる地域資源として、ジオ(地形・地質)・エコ(自然・生態系)・ヒト(産業・文化)の要素を結び付け、ストーリー化したジオパークとして活用しています。さらに、地域の素材(モノ)、作り手(ヒト)を発掘・保全し地域力の底上げを行い、ジオパークのストーリーに連動させ、地域素材どうしを結び付け、ストーリー化(コトづくり)を行っています。三笠ジオパークでは、このような地域資源をジオ・エコ・ヒトのつながりから、地域経済のモノ・ヒト・コトのつながりまで結び付け、地域経済活性化を図り、特産品やサービスなどの地域ブランド化(高付加価値化)を行い、地域外の資金・人材を呼び込むという地域の持続的発展を推進しています。
 


目標11[持続可能な都市]
・三笠市は炭鉱業により飛躍的な発展を遂げ、北海道の開発、戦後の日本の復興を支えてきましたが、国のエネルギー政策により、財政が一転します。そうした中、ジオパーク活動により、地域資源を活用し、炭鉱の記憶や記録の収集保存など地域の再生や持続可能性を高める取り組みを展開しています。
 

 SDGsとESDとは

 SDGsは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)と訳され、2015年9月に国連総会で採択された文書「持続可能な開発のための2030アジェンダ:我々の世界を変革する」の中核をなす世界共通の目標で、持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されています。
ESDとは、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)と訳され、人類が将来の世代にわたり恵み豊かな生活を確保できるよう、気候変動、生物多様性の喪失、資源の枯渇、貧困の拡大等、人類の開発活動に起因する現代社会における様々な問題を、各人が自らの問題として主体的に捉え、身近なところから取り組むことで、それらの問題の解決につながる新たな価値観や行動等の変容をもたらし、もって持続可能な社会を実現していくことを目指して行う学習・教育活動です。この「教育」に関する項目はSDGsの目標4に位置付けられており、ESDは目標4の中のターゲット4.7に記載されています。しかし、教育については、「教育が全てのSDGsの基礎」であり、「全てのSDGsが教育に期待」している、とも言われています。特に、ESDは持続可能な社会の担い手づくりを通じて、17全ての目標の達成に貢献するものです。つまり、ESDをより一層推進することが、SDGsの達成に直接的・間接的につながっています。また、SDGsを、ESDで目指す目標が国際的に整理されたものと捉えることもできます。
ESDを推進すること自体がSDGsの達成に貢献することを踏まえ、SDGsが掲げる17の目標(課題)を、ESDの取組に取り入れ、今後のESDの推進に役立てていくことが重要となります。(文部科学省HP ESD持続可能な開発のための教育より一部抜粋)

 

ESDもSDGsも目指す目的は「持続可能な社会を実現すること」です。

 

 ジオパーク活動におけるSDGsの意味

 SDGsにおける重要な考え方として、17の目標が掲げられた分野はそれぞれ単独のものではなく、統合され不可分であり、経済・社会・環境の3つの側面を調和させていく必要があることが示されています。
 ジオパーク活動では、この3つの側面に対応するように、観光を中心とした地域の資源を生かす「地域振興」、持続可能な社会の担い手へ学びの機会を提供する「教育」、ジオ(地形地質)・エコ(自然生態系)・ヒト(社会文化)という世界構造の基盤を守る「保全」が活動の柱となっています。持続可能な未来づくりに向けて、「地域振興」「教育」「保全」に取り組むジオパーク活動とSDGsの親和性は非常に高く、現にジオパーク活動を正式プログラムとする国連専門機関のユネスコ(UNESCO、国際連合教育科学文化機関)もまた、SDGsの達成に向けて率先して取り組むことを表明しています。
 

 

三笠ジオパークは北海道に15ヶ所ある「地域ESD活動推進拠点(以下、地域ESD拠点)」(2019.11現在)の一つです。北海道内のジオパークで地域ESD拠点に登録されたのは初めてです。(国内3番目)
ジオパークにおける教育のプログラムは、「地域のお宝」を再発見・再活用し、地域の歴史や風土などの魅力を最大限に理解・活用していくものであり、ESDの掲げる「持続可能な開発のための教育」の理念と合致するものです。三笠ジオパークでは、これまで学校教育・社会教育における多様な取り組みを実施し、特に学校教育では地域内の学校と協力した取り組みのほか、道内外からの教育旅行の受け入れなどを積極的に実施しています。

 

PDFデータはこちら
地域ESD拠点 https://esdcenter.jp/kyoten/(ESD活動支援センターリンク)
 

(1)地域ESD活動推進拠点とは
地域におけるESD活動の支援窓口として、地方センターや他の地域のESD拠点と連携して、ESD活動を支援し、これからESDを始めようとする活動主体に働きかける組織や施設を「地域ESD活動推進拠点」といいます。各地域のESD拠点では、得意分野を活かした支援やコーディネート、学び合いの場づくりを行います。
 

 

 

5 関連活動状況

・ジオバル~SDGsカードゲーム~ 
 https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/geopark/detail/00008577.html

・地域ESD活動拠点に登録されました
 https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/geopark/detail/00008212.html

・三笠ジオパークにおける地域学習連携の取り組みについて
 https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/geopark/detail/00006664.html

三笠ジオパーク地域学習カレンダー(PDF)

・三笠ジオパーク教育旅行誘致
 https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/geopark/detail/00003918.html

 

6 関連リンク

・文部科学省ホームページ(ESD)
 http://www.esd-jpnatcom.mext.go.jp/

・北海道地方ESD活動支援センター
 https://hokkaido.esdcenter.jp/

・外務省ホームページ(SDGs)
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

 

お問い合わせ先

産業政策推進部商工観光課
電話:01267-2-3997
FAX:01267-2-7880