三笠市のまちは、周りが山に囲まれており、良質なトドマツなどがとれたことから、古くは江戸時代より、木の伐採が行われてきました。その時代から、木こり(林業関係の人)の出入りがあったことによって、早くから石炭の露頭が見つかり、のちに炭鉱まちとして発展していきます。
このようなストーリーをもとに、野外博物館見学、ツリーイング体験、堀川林業㈱工場見学を行いました。
野外博物館散策を楽しむ参加者⓵
野外博物館散策を楽しむ参加者②
野外博物館散策では、実際の石炭に触れ、地層を間近に見ながら、石炭を発見するに至った大地のはたらきや木こり(林業)とのつながりについてお話しました。また、多様な広葉樹やシダ・コケ類などを観察し、渓谷状の地形にみられる植生や多雪地の森林の特徴など、三笠らしい森林を楽しみました。
また、森林の働きについて知り、「陸の豊かさを守ろう(SDG‘s 15)」の観点から、林業の果たす役割や仕事についてお話しました。
ツリーイングを楽しむ参加者①
ツリーイングを楽しむ参加者②
ツリーイング体験では、NPO法人森水遊学舎指導のもと、木に結びつけたロープを使ったツリークライミング体験を楽しみました。林業の現場では木に登り、枝払いなどの作業に日々従事しています。ツリーイング体験では、疑似的な林業体験とともに、木の上から見える動物たちが見ている世界を楽しめたのではないでしょうか。
丸太を板材にする機械の前で参加者に説明を行う髙篠社長(左から二番目)
堀川林業㈱の髙篠社長より工場施設内のご説明をいただきました。大きな丸太をカットし板に加工する機械や、住宅に使う木材などについて、丁寧に説明いただき、参加者の方々は熱心に話を聞いていました。
木材加工体験①(バターナイフ作製)
木材加工体験②(左:バターナイフ、右:ペン立て)
工場では、ちょっとした木材加工体験も実施しました。木の香りがいっぱいのなか、バターナイフやコースターづくりなど、様々な木材加工に挑戦しました。
今回のツアーでは、日常ではなかなかできないような体験を通して、森林の役割や林業の仕事、石炭を発見するに至った大地のはたらきなど、様々なことを体験的に感じていただけたのではないかと思います。
次回のツアーは、8月30日(日)に「ぶどう畑とワイナリー見学ツアー~達布山に隠されたおいしいワインの秘密~」を実施します!丁寧に手入れされたブドウ畑が絶景で、その景色を見たあとの“試飲”や“ワイン樽の香り”に酔いしれてしまうかも。この機会にぜひご参加ください。