8月8日(日)に「化石博士と解き明かす!アンモナイトのヒミツツアー」を実施し、市内外から40名の方々にご参加いただきました。
このツアーでは、株式会社ジオ・ラボ代表取締役であり、元北海道博物館学芸員の栗原憲一氏を講師にお招きし、どうしてアンモナイトはイカやタコの仲間なのかということをテーマに科学的に調べる2つのワークショップを実施しました。
三笠市でアンモナイトの化石がたくさん発掘される理由を中心に、三笠の大地の特徴とアンモナイトという「お宝」がどのようにつながっているのか、についてお話を聞きました。
講師のお話を聞く様子
アンモナイトの化石削りでは紙やすりで削りながら、殻の中の構造を観察しました。巻貝と違ってアンモナイトの殻は小さな部屋(気室)に区切られていて、アンモナイトが海中で漂う仕組みについて体験的に知ることができたかと思います。また、小さな化石を紙やすりで一生懸命削る様子がとても印象的でした。
アンモナイトの化石を削る様子
イカの解剖実験では、まず講師の栗原氏による実演を見た後、実際に解剖ばさみやピンセットを使ってイカの身体のつくりに注目しながらワークショップをすすめました。「甲(こう)」という元々殻だった部位や、イカのあごにあたる「カラストンビ」という部位を取り出したり触ったりすることで、普段は食材としてさばくイカを科学的に観察することができました。
イカを解剖する様子
観察した内容をワークシートに書き込む様子
今回のツアーを通して参加者の皆さんに、よりアンモナイトへの理解を深めていただけたのではないでしょうか。また、身の回りにある不思議なことや疑問について「科学」してみるきっかけにしていただけたかと思います。講演してくださった栗原氏、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
三笠ジオパークでは、今後も親子で楽しめるツアーをご用意しています。土を触りながらじゃがいもを収穫するツアーや、三笠の森をフィールドに木こり体験を行うツアーなどがありますので、ぜひ下記のURLよりご確認ください。
https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/geopark/detail/00010870.html
(2021年度 三笠ジオパークツアーPART2へ)