カテゴリイメージ

7.空知集治監の設置

明治の開拓初期、北海道への移動手段は船で渡るしか方法がなかったため、囚人たちの逃亡の恐れの少ないこの地が新たな集治監(現在の刑務所)の設置場所として選ばれました。そして、明治15(1882)年、三笠に空知集治監が設置されました。

この集治監には主に刑期10年以上の重罪犯が収監され、炭鉱労働や開拓作業などの労働に使役されました。

空知集治監の収監者数は、北海道内の集治監で一番多かったことがわかっています。これは、石炭を多く採掘することを目的として炭鉱労働に囚人を用いたためであり、いかにエネルギー資源である石炭が重要であったのかがわかります。


板垣退助(国立国会図書館蔵)


また、空知集治監には政治犯も収監されていました。その中には自由民権運動に関わった者もおり、明治24(1891)年には自由党総裁の板垣退助が慰問に訪れたこともありました。




事務局 三笠市役所商工観光課内
〒068-2192 北海道三笠市幸町2番地 TEL 01267-2-3997