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石炭今昔物語ツアーを開催しました!!

石炭今昔物語ツアーを開催しました。

 9月25日(日)、「石炭今昔物語ツアー」を開催し、20名の参加がありました。
 今回は、石炭にスポットを当て、幾春別・奔別エリアのジオサイトや施設を巡るツアーとなっています。午前中に、三笠市立博物館、野外博物館を見学し、昼食には「ジオ弁」を食べました。ジオ弁は、三笠ジオパークのさまざまな要素を具材によって表現したお弁当です。午後からは、奔別炭鉱、現在も採炭を行っている砂子組露天掘りを見学しました。

【野外博物館エリア 垂直な地層見学の様子】


 野外博物館エリアの「垂直な地層」です。黒い部分が石炭層となっており、地層が垂直に持ち上がったことから5千万年前の石炭のようすが地表面から観察でき、三笠での石炭の発見につながっています。
 

【野外博物館エリア ひとまたぎ5千万年見学の様子】


 「ひとまたぎ5千万年」です。アンモナイトが出る1億年前の地層と石炭層が見える5千万年前の地層が隣り合っています。ひとまたぎで5千万年の時代を飛び越えることができ、三笠ジオパークを代表するサイトです。

【幾春別・奔別エリア 旧奔別炭鉱見学の様子】
 


 旧奔別炭鉱立坑櫓です。当時の日本が持てる最高の技術を取り入れ、規模、設備ともに東洋一の立坑と呼ばれていました。
 普段は立ち入ることの出来ない立坑や選炭ホッパーを見学しました。

【幾春別・奔別エリア 旧奔別炭鉱敷地内で北海道開拓の説明の様子】


 

 明治初期、貴重なエネルギー源として日本の発展を支えた石炭、その歴史は三笠発展の歴史でもあります。炭鉱まちとして栄えた三笠市ですが、石炭発見には、北海道開拓が大きくかかわっています。また、北海道開拓は日米和親条約で有名なペリー来航により、一挙に開発が進められました。そのような、北海道開拓の中、三笠のまちは発展していきました。ガイドから石炭の発見から炭鉱までの説明を行いました。そして、最後に現在の石炭の採炭の様子を見学に行きます。
 

【株式会社砂子組事務所内での説明の様子】


 

 会社概要について説明を受けています。砂子組では、石炭の露天掘りを行っており、採炭された石炭は火力発電に利用されています。
 現在の石炭利用は、主に発電所で利用されており、電気として姿を変えて私たちの生活の中で活用されています。そのため、明治や昭和初期のイメージの強い石炭ですが、日本全体の消費量は増加しています。東日本大震災の影響により、原子力発電所が停止しているため、現在、日本では、火力発電の割合が増えており、発電における石炭の需要が増えています。砂子組もその影響を受けており、年末年始を除き一年を通して採炭を行っています。
 

【石炭露頭】


 

 石炭の大露頭は圧巻の風景。参加者の皆さんも圧倒されていました。
 

【石炭露頭で石炭の説明を受けている様子】


 

 参加者の皆さんは、普段立ち入ることの出来ない石炭の大露頭に少し興奮気味でした。砂子組の職員さんに、石炭に関する質問など多くの質問を投げかけていました。
 


 

 最後は全員で記念撮影。

 株式会社砂子組ご協力のもと、年に一度だけ三笠ジオパークではツアーを組んでいます。今年度のツアーは、9月の日程にもかかわらず、5月中に予約で定員が埋まってしまうほど大変好評をいただきました。参加者の皆さん、ありがとうございました。






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