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秋の桂沢エリアまるごと満喫ツアーを開催しました!

10月16日(日)、秋の桂沢エリアまるごと満喫ツアーを開催し、約20名の方が参加しました。
 今回のツアーは三笠ジオパークのなかでも古い年代の地層が広がる、桂沢エリアを中心としたツアーで、一億年前の地層の上にそびえる桂沢ダムや、ダムのコンクリートを作るために採掘した原石山、同日に桂沢湖畔で開催していた紅葉まつりなどを見学し、紅葉で色づく秋の桂沢エリアを満喫していただきました。
最初の見学地点は桂沢ダムです。
 北海道で最初の多目的ダムとして建設されたこのダムは、三笠や岩見沢などの周辺地域へ給水を行っています。皆さんが普段使っている水道の水や、農業に使用するための水のほか、水の力による発電や、大雨などによって川が溢れ、洪水が起こるのを防ぐ役割も担っています。
 また、このダムはアンモナイトなどの化石が多く発見される一億年前の地層の上に建てられています。この一億年前の地層は、長い時間地下深くで圧力によって押し固められているため、非常に硬いという特徴があります。多くの水を貯水し、下流の町を洪水の脅威から守る頑丈なダムを作るためには、この硬い地層がピッタリなのです。

桂沢ダムによってできた人造湖の桂沢湖は、紅葉の名所として有名です。
  また、冬にはワカサギ釣りを楽しむこともできます。

堤体上での見学の様子


ダム内部(監査路)を通っての見学の様子

ダムの堤体上で職員の方からダムの役割などの説明をしていただいたほか、普段は職員の方しか入ることのできないダム内部を見学させていただきました。

ダムの嵩上げ工事の様子

現在、桂沢ダムは更に多くの水を貯水するためにダムの高さを上げる嵩上げ工事を行っています。そのため、参加者の皆さまには本来ダムの階段を下りた後、下部からバスで移動するところを、再度階段を登っていただきました。
 ただ、大変な思いをしていただいた分、普通は外から眺めることしかできない工事現場を、内部から見ていただく特別な体験をしていただきました。
 どんな景色を見ることができたのかは、参加した方々だけの秘密です!
 
 桂沢ダムの次は、ダムのコンクリートの材料として使う岩石を掘り出した、原石山という場所を見学しました。ここも約一億年前の地層が広がっている場所です。
 
ダム建設時に削り取られた一億年前の地層が観察できます。

また、ここでは地層だけでなく、アンモナイトや2枚貝など、1億年前に生きていた生物たちの化石を観察することができます。参加者の皆さんは気になる石について、種類や、化石かどうかなどを学芸員に調べてもらっていました。

 
学芸員による解説のようす。当時の波の跡が化石になって残っています。
 

化石と一緒に記念撮影!

原石山を見学した後は、同日に桂沢湖畔で開催されていた紅葉まつり会場に向かいました。この紅葉まつりは三笠の中でも大きなお祭りで、5月の梅まつり、8月の北海盆踊りと並んで三笠の三大祭りと呼ばれています。
 この日も会場には多くの方々が詰めかけ、ステージイベントや出店での買い物などを楽しんでいました。
 ジオツアー参加者の皆さんには、きのこ汁などを食べていただき、秋の味覚を味わっていただきました。
 
 
多くの方で賑わう紅葉まつり会場の様子 

 紅葉まつり見学後は、三笠市立博物館前まで移動しツアーは終了、解散とさせていただきました。
 この日は午後からミニジオツアーも開催しており、6名の方にそちらのツアーにも参加していただきました。
 ミニジオツアーの様子については、こちらの記事をご覧ください。

 今年度の協議会主催ジオツアーは、今回で終了となります。
 多くのお客様に参加していただくことができ、事務局一同大変嬉しくおもっています。
 来年度に向け、より多くの皆さまに三笠ジオパークを楽しんでいただけますよう、様々なツアーやイベントの企画・運営を行って参りますので、今後もよろしくお願いいたします。

事務局 三笠市役所商工観光課内
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