【産業開発課】三笠市未利用エネルギー活用フォーラムを開催しました(R6)

 令和6年3月25日


 令和6年3月22日、三笠市民会館で『三笠市未利用エネルギー活用フォーラム(第14回石炭資源活用研究会)』を開催しました。(道外向けにオンライン配信も実施)
 


【満席となった会場】



 当日は、室蘭工業大学大学院の板倉賢一特任教授、大日本ダイヤコンサルタント株式会社の向後高明部長、NPO法人地下資源イノベーションネットワークの出口剛太理事長の3名を講師に招き、三笠市が室蘭工業大学などと連携して取り組む、石炭の地下ガス化や二酸化炭素の地下固定化による「H-UCG事業」に向けた調査・研究の成果について報告いただきました。
 ※ H-UCG~ハイブリッド石炭地下ガス化の略称。クリーン水素の製造を目指す。

 はじめに、板倉教授から、昨今のエネルギー情勢の変化を踏まえて、H-UCGのこれまでの歩みや今後の可能性について説明がありました。その後、H-UCGで製造を目指す水素について、エネルギーとしての優位性や特徴などの解説があり、その実現に向けた事業スケジュールなどの展望が示されました。


【H-UCGの説明を行う板倉特任教授】


 続いて、向後部長より、自社の水素事業の実績を基に国内外の水素事業の状況について報告がありました。「北海道は水素ポテンシャルが高い地域」である旨の説明があり、水素社会の実現に向けたコンサルタントの役割などが示されたほか、現在進めているNEDO助成事業の取組状況などが報告されました。


【自社の取組を報告する向後部長】


 最後に、出口理事長より、砂子炭鉱露天坑で昨夏実施した「石炭ガス化・水素製造実験」について報告がありました。実験は、露頭炭層を原位置でガス化し、そのガスを原料として水素を製造するほか、燃焼空洞をCO2スラリーで充填するものであり、水素製造や環境保全までの一連の検証が成功した旨の報告がありました。


【水素製造実験の成果を報告する出口理事長】


 三笠市では、水素を活用した産業創出および新たなまちづくりに向けて、H-UCGの取組を引き続き推進して参ります。

【配布資料】
 講演①「水素社会の実現へ『大きな一歩を踏み出したH-UCGの展望』」
  室蘭工業大学大学院工学研究科 板倉賢一特任教授
 → 配布資料(PDF)

 講演②「三笠市H-UCGによるブルー水素サプライチェーン構築実証事業について」
  大日本ダイヤコンサルタント株式会社 新領域事業部 環境エネルギー部
    向後高明部長(NEDO助成事業代表企業)
  → 配布資料(PDF)[資料1] , [資料2]

 講演③「露頭炭層ガス化・水素製造実験の成果」
  特定非営利活動法人地下資源イノベーションネットワーク 出口剛太理事長
  → 配布資料(PDF)

※ 配布資料はPDFでご覧いただけます。(画面共有資料とは内容が一部異なります。)
 
 

3/28追記 

~本講演の様子が金融投資メディア『HEDGE GUIDE』の「ESG・サステナビリティ・インパクト投資」のカテゴリで紹介されました~




『三笠市が未利用エネルギー活用フォーラム開催。水素を活用したまちづくりへ前進』
https://hedge.guide/news/mikasa-energy-forum-202403.html
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産業政策推進部産業開発課
電話:01267-3-7090
FAX:01267-2-7880