北海道三笠市

(III)分野別計画 第4章 人を育み地域文化を創るまち

第1節 子どもたちが健やかに育つ環境づくり

現状と課題

  • 子どもたちが健やかに育つ環境をつくっていくためには、学校、家庭、地域による適切な役割分担を基本に、社会全体の協力による取り組みが必要です。
  • 近年わが国では、いじめや不登校、学級崩壊、校内暴力、少年犯罪の凶悪化など、子どもをめぐるさまざまな問題が発生しており、子どもたちとのコミュニケーションの充実と信頼関係の構築が求められています。
  • 生命の尊さや自然の大切さなど、人間として不変的な価値を見抜ける力と、時代の変化に対応できる広い視野とたくましさを自ら身に付けられる教育が必要です。
  • 小中学校の配置のあり方など、子どもの減少にともなうさまざまな課題については、子どもたちの目線に立って取り組むことが必要です。

第1項 子どもの教育

基本的な方向

  • 学校、家庭、地域が協力し、子どもたちの目線に立ち、ゆとりとうるおいがあり、いきいきと学べる環境づくりを進めます。
  • 一人ひとりが互いにかけがいのない人間として尊重し合い、個性や可能性を伸ばすとともに、自ら学び自ら考え主体的に行動できる力を身に付けられる教育を進めます。
  • 時代変化への対応や、自然・歴史・文化など本市の特性を活かした特色ある教育を進めます。
  • 人間性や社会性、国際性豊かな21世紀を担うたくましい子どもたちが育つ環境づくりを進めます。

主な施策

  1. 学校、家庭、地域の連携により開かれた学校づくりを進めます。
  2. 幼稚園、保育所、小学校の連携教育について、合同で研究を進めます。
  3. 一人ひとりを大切にし、心と体を健やかに育てる教育を進めます。
  4. 国際化、情報化、環境問題などの社会変化に対応した教育を進めます。
  5. クラブ活動や部活動ができる環境づくりを進めます。
  6. 通学区域の変更を含め、小中学校の適正配置について検討します。
  7. 教職員の資質の向上を図ります。
  8. 三笠高校の存続を図ります。
  9. さまざまな体験や交流を通し、たくましさを身に付けられる学習を支援します。
  10. 構造改革特別区域制度により地域の特色を活かした教育をめざします。
  11. 幼保一元化をめざします。

主な事業

  1. 「学校評議員制度」の導入
  2. 幼稚園・保育所・小学校の交流推進
  3. 障害児教育の充実
  4. 性教育の推進
  5. いじめ・不登校対策の充実
  6. 学校図書館司書の配置
  7. 地元産品の活用による「給食グルメ」事業
  8. 小学生英語指導者の導入
  9. 読書習慣の推進
  10. 環境学科など専門学科設置による「三笠高校存続運動」の展開
  11. 自然の中でたくましい子どもを育てる「やんちゃネイチャー」事業
  12. ボランティア活動体験機会などの拡充
  13. 世界の人との交流機会の拡充
  14. 小中一貫教育の実施
  15. 三笠工業団地内住宅団地と学校間にスクールバスの運行
  16. 幼保一元化の実施

第2節 楽しく学ぶ生涯学習の推進

現状と課題

  • 価値観の多様化や自由時間の増大などにともない、趣味やスポーツなどを通じて、楽しさや生きがいを実感できる生活を送りたいという欲求が高まっています。
  • 市民が自発的に、誰でもいつでも自由に学習することができ、その成果を発揮し自己実現を果たすことができる生涯学習社会を築いていくことが求められています。
  • スポーツ・レクリエーションは、健康や体力づくりはもとより、健全な心身をつくる上で大きな役割を果たしており、誰もが気軽にできるスポーツ・レクリエーションから高いレベルの競技スポーツまで、さまざまなスポーツ・レクリエーションを楽しめる環境づくりが求められています。

第1項 社会教育

基本的な方向

  • 多様な学習機会を提供するとともに、学習を支える体制・環境を整備し、市民の主体的な学習を支援します。

主な施策

  1. 多様な学習ニーズに応じた学習機会を充実します。
  2. 読書への関心を高め、創造性豊かな人づくりを進めます。
  3. 学習成果を地域で活かせる環境づくりを進めます。

主な事業

  1. まちづくり大学「志学館」の開設
  2. ことぶき大学の開催
  3. リーダー研修の実施
  4. 三笠市子ども会育成連絡協議会活動の充実促進
  5. 図書館の開館時間の延長
  6. インターネットの活用による電子図書館整備
  7. 図書館・学校ネットワークの構築
  8. 絵本・児童書などのリサイクルによる蔵書の充実
  9. 読書まつりの開催

第2項 スポーツ・レクリエーション

基本的な方向

  • スポーツ関係団体などと連携し、指導者の育成・確保をはじめ、スポーツ教室の開催などにより、スポーツを振興します。

主な施策

  1. スポーツ・レクリエーションを楽しめる環境づくりを進めます。
  2. スポーツ・レクリエーションによるまちづくりを進めます。

主な事業

  1. 各種スポーツ大会、合宿の誘致
  2. 三笠ニュースポーツの開発普及
  3. 少年団活動の充実促進
  4. 指導者の育成確保
  5. 有名選手によるスポーツ教室「めざせ!プロの道」の開催
  6. アンモナイトマラソンの開催
  7. パークゴルフ場の新設

第3節 地域の歴史や文化の保存と活用

現状と課題

  • 本市には炭鉱を主とした貴重な歴史や文化資源が残されています。これらを大切に保存し後世に伝えるとともに、個性的なまちづくりに向けて活用していくことが必要です。
  • 北海盆踊りなど、地域に根ざした伝統文化は市民共有の財産であり、その保存・伝承が必要です。
  • 芸術や文化を通じて楽しさや喜びを実感できるように、芸術や文化に接する機会を拡充するとともに、自主的な芸術文化活動を促進していくことが必要です。

第1項 北海盆踊り

基本的な方向

  • 北海盆唄と北海盆踊り発祥の地として、「北海盆踊りのまち」をめざします。

主な施策

  1. 北海盆唄と北海盆踊りを本市無形文化財に指定し、保存伝承します。
  2. 北海道伝統の盆踊りとして、北海盆唄と北海盆踊りを全国に発信します。

主な事業

  1. 「北海盆唄全国大会」の開催
  2. 日本一の「北海盆踊り大会」の開催
  3. 子どもたちへの北海盆踊り普及事業の実施
北海盆踊りの写真

第2項 歴史・文化資源

基本的な方向

  • 郷土の歴史や文化への理解を深め、市民の主体的な保存・伝承活動を支援します。
  • 歴史や文化資源を活かした個性あるまちづくりを進めます。

主な施策

  • 歴史や文化資源を、効果的に保存・伝承します。
  • 本市全体を歴史博物館と位置づけ、歴史的建造物などを保存、活用します。
  • 地域に根ざした伝統文化の担い手育成を支援し、発表機会を拡充します。

主な事業

  • 遊休施設活用による炭鉱資料館の開設
  • IT仮想歴史博物館の開設
  • 三笠の歴史絵本・マンガの作成
  • 「まちぐるみ歴史博物館」の推進
  • 句碑公園の整備(観音山公園整備)
  • 歴史探索・化石ツアーの実施
  • 老人語り部の育成確保
  • 老人語り部「昔の遊びや昔話」伝承事業
  • 「アンモナイトフェスティバル」の開催
  • 古生物学会の開催誘致
  • 歴史街道(ヒストリーロード)づくりの推進
  • 炭鉱遺産利活用(市民活動への支援、芸術家などの招致)
  • 大学との連携による歴史・文化資源活用の研究
  • 博物館の拡充整備
  • 大学等の地質関連研究所などの誘致

研究課題

  1. 空知集治監典獄官舎の復元

第3項 芸術・文化活動

基本的な方向

  • 芸術・文化の鑑賞や体験の機会を拡充するとともに、市民の自主的な活動を支援します。
  • 芸術家を志す若者を広く招致します。

主な施策

  1. 鑑賞や活動発表の機会を拡充します。
  2. 子どもや若者が一流芸術家や作品などに接する機会を拡充します。
  3. 団体、サークルなどの主体的な活動を促進します。

主な事業

  1. 市民ミニコンサート・美術展の開催支援
  2. 子どもと有名芸術家交流事業
  3. 芸術作品まちなか展示事業
  4. 若手芸術家招致事業

お問い合わせ先

【第7次三笠市総合計画についての問い合わせ先】
三笠市役所 企画経済部企画振興課企画係
電話:01267-2-3182 FAX:01267-2-7880
E-mail:kikaku@city.mikasa.hokkaido.jp