この地が拓かれ、私たちのまちが生まれてから120年の歴史がきざまれました。
今、時代は21世紀を迎え、これまでの「もの」や「お金」の豊かさを重視する時代から、「心」や「ゆとり」を尊重する時代へと変わりつつあるなか、地球環境問題、少子高齢化の進行、高度情報化の進展、地方分権・構造改革の推進など、さまざまな問題を抱え、まちづくりに対する考え方も大きく変わってきています。
このように、先行きがなかなか見えない変革の時代にあって、私たちのまちづくりは、もう一度原点に立って、何のために、どのように行うのかを再確認することが必要です。まちづくりは、「私たちの暮らし」そのものです。だからこそ、私たち一人ひとりが、自らの暮らしの場としてまちを考え、知恵を出し合い、力を合わせ、ともにつくりあげていくことが、何よりも大切です。
さらに、私たちは、先人から引き継いだかけがえのない自然や環境、歴史を守り活かすとともに、個性豊かな元気で魅力あるまちをつくり、子どもたちや孫たちに誇れる三笠市を引き継いでいかなければなりません。そのためには、これまでのまちづくりを踏まえつつも、時代の新しい風に立ち向かっていくことが必要です。
この計画は、これからの10年間のまちづくりを、「こういうまちにしたい」、そのために「こうしていこう」ということを表すために策定した、まちづくり計画です。