市立三笠総合病院

臨床検査科 案内

臨床検査科とは
臨床検査には、血液や尿などから検査する検体検査と、心電図や超音波検査などで分かる生理検査があります。臨床検査は病気の診断には不可欠な検査であり、患者の状態を反映しているため検査結果は迅速に報告するよう努めています。病院内ではあまり馴染みはないように思われますが、いわゆる縁の下の力持ちという表現が当てはまるかと思います。患者に質の高い医療を提供するため24時間365日緊急検査に対応しており、迅速、正確をモットーに日々取り組んでいます。今後も知識と技術の向上に努め、日々研鑽していきます。
 
  
検体検査部門
採血から検体検査までをワンフロアで行っています。今回は血液検査、生化学検査を紹介します。血球計数装置はベックマンコールター社製 DxH800を使用しています。赤血球、白血球、血小板数等を測定し貧血や炎症反応などを主に調べています。
生化学自動分析装置はベックマンコールター社製 AU680を使用しており、主に肝機能、腎機能、電解質、脂質等を測定しています。30分から1時間以内に結果を報告するよう努めています。
   

      血球計数装置               生化学自動分析装置
 
新型コロナウィルス検査に関して、臨床検査科では24時間対応しており、検体採取からPCR検査までを臨床検査技師が関わっています。検体採取においては患者さんの痛みをできるだけ軽減させるよう研修を行い、感染予防対策においては検体の取り扱いを全て安全キャビネット内で行うようにしています。PCR機器にかける時にはウィルスを不活化した状態で測定に入ります。ウィルスの抽出からPCR増幅まで全自動で行える富士フィルム和光純薬社製ミュータスワコーg1を使用しており、スタートから75分で結果判定が行えるので、検体採取から2時間程度で結果を報告することが可能です。
 
        
 
                     安全キャビネット                                     PCR検査
 
生理検査部門
心電図、超音波検査など患者の生体から得られるデータや画像情報を診断に利用いただいています。心電図はフクダ社製 CardioStar FCP7541を使用、超音波検査はキャノン社製 Aplio a450で心臓や腹部などの検査を行っています。
 通常は予約検査ですが、緊急時も常に対応できるよう準備をしています。

              

       解折付心電計                 超音波画像診断装置