8月24日(水)、三笠中学校の1年生が、石炭地下ガス化研究の一環として取り組んでいるCO2(二酸化炭素)地下固定実験の様子を見学しました。この見学会は、三笠中学校の地域科の授業として、市と包括連携協定を結ぶ室蘭工業大学の寄付講座「未利用資源エネルギー工学講座」の板倉賢一特任教授らが講師となり行われたものです。
実験見学に先立ち、九州大学大学院の濵中晃弘助教より、石炭の成り立ちや、石炭地下ガス化のしくみ、燃料電池のしくみなどについてお話しいただきました。
スライドなどを通じて、石炭の原料は何か、どのような成分が含まれているのかなどを学び、生徒たちは熱心にメモを取っていました。
その後は、例年と異なり市内弥生双葉町のCO2地下固定実験現場にて、4グループに分かれて見学を行いました。
地下ガス化事業の基本となる石炭を熱して可燃性ガスを取り出す「石炭ガス化基礎実験」や、水素を使って発電する燃料電池の実験、今回の実験で掘削した地層やCO2がどのように鉱物化していくのかについて解説を受け、地下ガス化研究と日々の生活との結びつきを学びました。
三笠で行われているCO2固定実験は世界でも類例がないものであり、地域の特色ある取り組みに生徒たちは関心を寄せ、講師の方々のお話に耳を傾けていました。
※CO2地下固定実験の様子についてはこちらをご覧ください。