【終了】2019年特別展見どころ紹介 第5回「海生ワニ」
本特別展は終了しています
過去4回にわたって、現在公開中の特別展「マリタイム! 海の爬虫類と哺乳類たち」の見どころをご紹介しています。今回は、現在もなお研究の真っ最中で、なかなか一般にはお披露目されてこなかった化石をご紹介します。
ワニといえば、現在でこそ、川や沼地に近い場所に住む爬虫類です。しかし過去には、陸上には一切上がることなく、完全に海の中だけで生活している種類がいました。それらを「海生ワニ」と呼んでいます。
海生ワニは、ヨーロッパやアフリカではたくさん化石が発見されているのですが、日本からはなかなか化石が発見されることはありませんでした。しかし近年になって、北海道羽幌町から、海生ワニのものと思われる化石が発見されたのです。
現在、その化石は北海道大学に保管され、詳しい研究を行っている最中ですが、今回、その北海道産「海生ワニ」の化石をお借りすることができました。
展示しているのは、歯・頚椎・肋骨・右肩そして背中の装甲板などです。部分的なものではありますが、特に装甲板は、この標本が間違いなくワニのものであることを示すものとして、なかなかの迫力があります。
日本では極めて珍しい海生ワニの標本をご覧いただく、またとない機会をぜひお見逃しなく!
三笠市立博物館令和元年度特別展「マリタイム! 海の爬虫類と哺乳類たち」は、7月14日(日)~10月14日(月・祝)まで、三笠市立博物館多目的ホールにて開催中です。ぜひご覧ください。
標本借用協力:北海道大学総合博物館
市立博物館
電話:01267-6-7545
FAX:01267-6-8455
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