【終了】2022年特別展 見どころ紹介その4「”ラプトル“の一族」
本特別展は終了しています



今まさに最新作が公開されている映画『ジュラシック・パーク』シリーズには、“ラプトル”と呼ばれる恐竜が登場します。映画に登場する”ラプトル”は、名前は「ヴェロキラプトル」、体の大きさは「デイノニクス」という恐竜をモデルにしているのですが、そのどちらも、このドロマエオサウルスと非常に近い種類の恐竜です。そこで、これらの近縁な恐竜を、「ドロマエオサウルス科」と言うグループでまとめています。そう、このドロマエオサウルスこそ、いわば“ラプトル”の一族の“顔”ともいえる種類なのです。



現在、私たちが使っている飛行機の多くは、翼が左右に1枚ずつしかない「単葉機」がほとんどですが、発明されたばかりの頃の飛行機は、翼が何枚も縦に重なった「複葉機」がほとんどを占めていました。もしミクロラプトルが腕の翼と後ろ足の翼を「複葉機」スタイルにして飛んでいたとすれば、私たち人類の科学技術の発展と奇妙な一致があるといえます。
いずれにしても、現在、私たちの身の回りにいる鳥たちはすべて、この「ドロマエオサウルス科」の恐竜たちに限りなく近い親戚たちなのです。
ちなみに最新作『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』には、ピロラプトルとアトロキラプトルという、新登場のドロマエオサウルス科の恐竜がいるようです。ぜひ映画でご覧になった後は、当館でドロマエオサウルスもあわせてご覧ください。
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