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ロビー展「古病理学−アンモナイトのケガと病気」(2月3日より公開中)

  三笠市立博物館のロビーでは、2月3日より、「古病理学−アンモナイトのケガと病気」というタイトルで、スポット展示を行っています。



アンモナイトも動物ですから、生きている時に、ケガや病気になることがありました。残念ながら、軟体部(筋肉や内臓)は化石に残ることはほとんどないので、そこにできたケガや病気を私たちが見ることはできませんが、殻にできたケガや病気であれば、化石として残っている場合があります。

有名なところでは、アメリカから発見されたアンモナイトの殻の化石の表面に、丸い穴が何個も、それも直線的に並んでいる、という事例が知られています。これは、モササウルスに噛みつかれた歯型であると考えられており、アンモナイトがモササウルスに襲われていたという直接的な証拠となっています。

このように、海外では、アンモナイトのケガや病気に関する研究が古くから盛んに行われています。化石に見られるケガや病気に関する学問を「古病理学」と言います。つい先日も、肉食恐竜が関節炎を患っていたというニュース(※)が出ており、アンモナイトに限らず、様々な化石について研究が進められています。
(※ このニュースのタイトルでは「ティラノサウルス」となっていますが、研究対象は南米の肉食恐竜「アベリサウルス類」です)

ところが、北海道から見つかるアンモナイト化石については、ケガや病気についての研究はあまり進んでいませんでした。
もちろん、北海道産アンモナイト化石に、ケガや病気の跡がまったくないわけではありません。古くから、殻表面が歪んだり、キズがついているものが、まれに発見されることが知られていました。


しかし、そうしたケガや病気が、どのような原因で引き起こされたのか、それを詳しく研究するとどのようなことがわかるのか、といった、詳細な研究は行われていませんでした。

そこでここ数年、当館の学芸員を中心とする研究チームが、これらアンモナイトのケガや病気に関する研究に取り組んでいます。


北海道新聞(1月19日付)では、そうした取り組みに関する記事を掲載していただきました(リンク先は北海道新聞会員限定記事です)。
今回のロビー展示は、この記事と連動した展示となっています。

アンモナイトのケガや病気というテーマは、ちょっと意外な内容かもしれませんが、アンモナイトが生きていた、まさにその時に起きた出来事を研究する内容となっています。
化石展示室入口手前にて展示中ですので、博物館にお越しの際はぜひ、こちらも合わせてご覧ください。

お問い合わせ先

市立博物館
電話:01267-6-7545
FAX:01267-6-8455

〒068-2111 北海道三笠市幾春別錦町1丁目212-1 電話 01267-6-7545 FAX 01267-6-8455
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月30日~1月4日)