学芸員実習が行われました
三笠市立博物館では、7月30日(火)から13日(火)まで、学芸員実習生が実習を行っていました。博物館で、資料の収集・保管や、展示作成、研究活動などを行う専門職員を「学芸員」と言います。学芸員資格は国家資格で、資格を得るためには、いくつかの方法があります。その中でも一番多いのが、大学で必要な単位を修得するというものですが、その中には、実際に博物館で学芸員の業務に携わる「博物館実習」が含まれています。
今回、当館で実習を行ったのは、愛媛大学の雲野ひばりさん。大学では、北海道のアンモナイトについて研究されています。
2週間の実習期間中には、化石の取り扱い方法として、化石のクリーニング作業や
化石の写真撮影の方法などを、実際に体験してもらいました。
また、ちょうど博物館での教育普及行事を開催する期間中でもあったので、その行事の準備作業から
参加者の対応まで、取り組んでもらいました。
その実習の中で、博物館ロビーに設置する、展示コーナーも作成していただきました。「2016年に、アマチュア化石コレクターからご寄贈いただいたアンモナイト化石を活用できる展示を作る」をテーマとして、実際に展示する標本の選定や、解説文の執筆、パネルやラベルのデザイン制作まで、一通りの作業を行っていただきました。
館長による講評を受けて、
8月10日(土)より、その「卒業制作」とも言える展示が、博物館ロビーで公開されています。
以下は、雲野さんからのコメントです。
愛媛大学理学部理学科地学コース4年生の雲野ひばりです。大学の卒業研究では北海道小平地域の白亜紀の地層についての研究を行っています。私は岩見沢出身で、今回は子供の頃によく来ていた憧れの博物館である三笠市立博物館で実習をさせていただけたことを大変うれしく思っています。
実習の集大成として作成した展示のテーマは「アマチュアコレクションの学術的貢献」です。三笠市立博物館にはたくさんのアマチュアコレクションが収蔵されていますが、これらがなぜ大事に博物館で保管されているのかをこの展示を通して来館した方々に知っていただきたいと思い、制作しました。
アンモナイトの研究が研究者だけではなくアマチュアの方々の協力によって成り立ってきたということを知っていただけるのではないでしょうか。
雲野さんが制作した展示は、2ヶ月ほど博物館ロビーで公開する予定です。
当館にお越しの際は、実習生による展示を、ぜひご覧ください。
市立博物館
電話:01267-6-7545
FAX:01267-6-8455
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