令和6年度企画展「北海道のアンモナイト 〜カンパニアン編〜」
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カンパニアン期とは | |
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展示概要
三笠市立博物館と、三笠市立博物館ボランティアの会が共催する企画展シリーズ[『北海道のアンモナイト』が、2025年3月2日(日)から5月11日(日)まで開催されます。この企画展シリーズでは、ボランティアの会会員が所蔵する、北海道産アンモナイト化石を展示しています。今回は、白亜紀の中でも「カンパニアン期」という時代に生息していた種類のアンモナイト化石約300点を展示します。
個人所蔵のため、この企画展でしか見ることのできない、魅惑のアンモナイト化石をぜひご堪能ください。

(この写真は過去の展示のものです)
カンパニアン期とは
北海道で、アンモナイト化石が豊富に産出する地層は、中生代白亜紀という時代に堆積したものです。この白亜紀は、今から約1億4500万年前から約6600万年前までの,およそ8000万年間という、非常に長い期間を指すため、その中ををさらに細かく12の時代に分けます。「カンパニアン期」というのは、その白亜紀を細かく区分した時代のひとつで、古い順に11番目、今からおよそ8360万年〜7210万年前を指します。このカンパニアン期を代表する古生物としては、頭骨化石が国指定天然記念物であり、当館の設立のきっかけにもなった、海棲爬虫類モササウルス類の仲間、エゾミカサリュウが挙げられます。

白亜紀を細かく区切ったと言っても、「カンパニアン期」は1150万年も続いた、非常に長い時代です。そのため、多様なアンモナイトが現れては消えていきました。
カンパニアン期に繁栄したアンモナイトとしては、パキディスカスの仲間が挙げられます。このパキディスカスの仲間には、種類によっては、直径50cmを超えるような大型のものもいます。

大型に成長するアンモナイト「パキディスカス類」の一種、「キャナドセラス」
また、カンパニアン期のひとつ前の時代であるサントニアン期から栄えていた、異常巻きアンモナイトのグループからも、新たな種類が現れました。例えば、北海道の先住民族・アイヌの名前を冠したアイノセラスなどが挙げられます。

「アイヌ」に由来する学名を持つ異常巻きアンモナイト「アイノセラス」

(この写真は過去の展示のものです)
企画展詳細
【日 時】3月2日(日)~5月11日(日)【場 所】三笠市立博物館 多目的ホール
【展示数】約300点
【料 金】入館料のみでご覧になれます。
【主 催】三笠市立博物館・三笠市立博物館ボランティアの会
皆様のご来場を心よりお待ちしております!
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電話:01267-6-7545
FAX:01267-6-8455