
アンモナイト・イヤー企画 「今月のアンモナイト」2025年7月号
当館は2024年に、開館45周年を迎えました。そこで、46年目に当たるこの2025年を「アンモナイト・イヤー」と位置付け、アンモナイトいっぱいの年にしたいと考えています。その取り組みのひとつとして、毎月、収蔵庫からアンモナイトを選び出し、展示するロビー展示シリーズ「今月のアンモナイト」を開催しています。2025年7月、第7回目の「今月のアンモナイト」は、「秘蔵・嶋貫コレクション公開!」です。
嶋貫年男氏(故人)は、岩見沢在住のアマチュア化石コレクターで、長年にわたり、北海道各地で、特にアンモナイト化石の採集を行っていました。
嶋貫氏は、趣味として化石を集めるだけではなく、自身が採集した化石を研究者に提供し、学術の発展に大いに貢献しました。その功績を称えて、アンモナイト「レウェシセラス・シマヌキィ」と二枚貝「ミチロイデス・シマヌキィ」という2種の学名に、嶋貫氏の名前が与えられています。
生前、嶋貫氏は、自身の化石コレクションのほとんどを、国立科学博物館に提供しました。しかし、一部の化石は嶋貫氏の手元に残され、嶋貫氏が亡くなられたあとは、奥様が保管されていました。2022年冬、奥様から、その化石を当館にご寄贈いただきました。嶋貫氏が最後までお手元に大切に残していた秘蔵コレクションは、氏の地元であり化石の産地でもある、ここ北海道に収蔵されることになったのです。
2022年に嶋貫氏からご寄贈いただいた化石を、今回の展示のために改めて調査したところ、化石の点数は合計で134点ありました。そのうち、アンモナイトは119点を占め、13科34属もの種類が含まれていました。
化石の産地に関しては、市町村までわかるものは83点ありました。化石の産地は、北は稚内市から南は浦河町まで、文字通り北海道を南北をまたいだ13の市町村から発見されたものでした。
化石の産地に関しては、市町村までわかるものは83点ありました。化石の産地は、北は稚内市から南は浦河町まで、文字通り北海道を南北をまたいだ13の市町村から発見されたものでした。
これらのことから、当館に寄贈された嶋貫コレクションは、分類学的な意味でも、地域的な意味でも、北海道から発見されるアンモナイトの、主要なグループをほぼ網羅していると言えます。また、化石産地を示した地図を見ていただければ、いかに嶋貫氏が精力的に化石採集を行なっておられたかがお分かりになると思います。
上述の通り、嶋貫氏は、生前の2005年に、約200点の化石を国立科学博物館(科博)に提供されました。それら科博・嶋貫コレクションのうちの一部は、東京・上野の、国立科学博物館・日本館3階「日本列島の生い立ち」にある展示コーナー「アンモナイトの海」に展示されており、一般の方でもご覧いただけます。国立科学博物館ウェブページ中のこちらでは、展示コーナー「アンモナイトの海」に展示されている化石をご覧いただけるので、ぜひ「嶋貫年男コレクション」を探してみてください。
しかし、嶋貫氏が科博に提供した化石約200点のうち、いつでも一般の方が見られる状態になっているものは、ごく一部です。では展示されていない化石は、もう日の目を見ないのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。例えば、2019年と2021年に発表された学術論文では、嶋貫氏が提供した化石が研究に活用されました。つまり、嶋貫氏が採集した化石は、嶋貫氏が博物館に化石を提供してから10年以上が経ってもなお、私たちに新たな知見をもたらしてくれているのです。
しかし、嶋貫氏が科博に提供した化石約200点のうち、いつでも一般の方が見られる状態になっているものは、ごく一部です。では展示されていない化石は、もう日の目を見ないのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。例えば、2019年と2021年に発表された学術論文では、嶋貫氏が提供した化石が研究に活用されました。つまり、嶋貫氏が採集した化石は、嶋貫氏が博物館に化石を提供してから10年以上が経ってもなお、私たちに新たな知見をもたらしてくれているのです。
このように、アンモナイト化石に限らず、博物館に収められた資料は、何年・何十年経とうとも、新たな研究や展示に使われる日を待っているのです。
北海道中を探索し、アンモナイト採集に尽力した嶋貫年男氏が、最後まで手元で大切に保管していた化石たちは、7月いっぱい三笠市立博物館ロビーにて展示しています。期間限定の展示ですので、この機会をお見逃しなく!
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電話:01267-6-7545
FAX:01267-6-8455


