
当館所蔵恐竜化石が「ニッポノペルタ・エゾエンシス」と命名されました!
当館に所蔵・展示されている、夕張産の恐竜化石が、「ニッポノペルタ・エゾエンシス」と命名されました!
発見されたニッポノペルタ・エゾエンシス頭骨化石
大藪隼平氏(北海道大学大学院理学院)をはじめとする研究グループは、当館に所蔵・展示されている恐竜化石が、全身が鎧で覆われた恐竜であるヨロイ竜類の中でも、肩に発達したスパイクを持つグループであるノドサウルス科に含まれることを確認しました。さらにこの恐竜化石が、他のノドサウルス類とは異なる特徴を持つことから、新属新種「ニッポノペルタ・エゾエンシス」と命名しました。この学名は、「北海道で見つかった日本の盾」という意味です。
この化石は、1995年に、三笠市在住の後藤栄治郎氏によって、夕張市の山中から発見されました。化石は三笠市立博物館に持ち込まれ、早川浩司学芸員(故人)らのクリーニング作業と研究が行われました。その結果、この化石はノドサウルス科の恐竜であること、後期白亜紀セノマニアン期(今から約1億年前)の地層から由来する可能性が明らかになり、2005年にはその内容をまとめた論文が発表されました。

ノドサウルス科の化石と特定した際に実施された記者会見。右は研究を行った早川浩司 三笠市立博物館学芸員(当時・故人)
さらにその後、北海道大学大学院理学院の大藪隼平氏が、同大学総合博物館の小林快次教授の指導のもと、改めてこの化石の研究に取り組みました。特に、現状ではこれ以上岩石の除去ができず、直接観察できなかった部分を、CTスキャンを用いて観察しました。その結果、すでに知られているノドサウルス科の恐竜とは異なる特徴が認められました。

研究を主導した大藪隼平氏(北海道大学大学院理学院)。大藪氏は、2021年に、当館にて学芸員実習をした際に、当時「ノドサウルス科の恐竜」として展示中だったニッポノペルタに関する解説パネルを制作・設置しました。
研究チームは、これらの成果を元に、新属新種「ニッポノペルタ・エゾエンシス」と命名する論文をまとめ、国際学術雑誌「Cretaceous Research」に掲載されました。
詳細は、北海道大学のプレスリリース(研究発表)をご覧ください。
詳細は、北海道大学のプレスリリース(研究発表)をご覧ください。
「ニッポノペルタ・エゾエンシス」の化石は、当館の化石展示室にて展示されています。研究を主導した大藪さんが、2021年に当館で学芸員実習をした際に制作した解説パネルも併せて設置されていますので、ぜひこの機会にご覧ください!
【論文情報】
論文名:A new nodosaurid ankylosaur (Dinosauria: Ornithischia) from the Upper Cretaceous Hikagenosawa Formation in Japan reveals dispersal pattern of Asian nodosaurid ankylosaurs
電話:01267-6-7545
FAX:01267-6-8455
