それに伴い、現在所蔵化石標本の全てについて、1点1点デジタルカメラにて写真撮影を行っています。従来の紙の台帳にも、標本写真が添付されているのですが、ほとんどがアナログ写真なので、今後の取扱いを考えて、すべて撮影し直す事にしたものです。撮影し直すといっても、言葉では、簡単に聞こえますが、実際の作業では大きさ数ミリの原生動物化石から、直径1.3メートルの日本最大のアンモナイトまで、数千点の標本を比較的短い時間で撮影しなければならないので、担当者としては、そのボリュームに圧倒されそうになってしまいます。
次回は実際の写真撮影の仕方についてお話したいと思います。
(主任研究員 加納 学)