三笠市は、明治から昭和にかけて、炭鉱のまちとして発展しました。三笠市の成り立ちに大きく関わった炭鉱の歴史を広く知っていただくために、炭鉱労働者の社会基盤となった「友子制度」や「友子の墓」について紹介する、「三笠市弥生墓地友子の墓ガイドマップ」をご用意しています。
「友子制度」とは、炭鉱労働者の自治的な共済団体で、鉱夫の間で相互に親子・兄弟の関係を結び、相互扶助・技能伝習を行ったものです。
友子制度では、子分が親分・兄弟分の墓を建立することがあり、これを「友子の墓」といいます。三笠市の墓地には、今なお複数の「友子の墓」が現存しており、炭鉱労働者の文化の一端を偲ばせます。
特に、弥生墓地には、少なくとも51基の友子の墓が現存することが確認されていますが、その中から、見学に際してわかりやすい位置にあって、建立の時期やお墓の形態などから、代表的なもの、特徴的なものを2ヶ所・8基選定し、ガイドマップに掲載しました。
ガイドマップはA3版八つ折で、両面カラーのものです。日本語に加え、外国人観光客にも読んでいただけるよう、同じ内容を英語でも併記しております。
無料で配布しておりますので、ご希望の方は博物館券売所でお声がけください。