三笠市立博物館

エゾミカサリュウ全身復元模型の注目ポイント

 先日当館に寄贈されたエゾミカサリュウ全身復元模型、すでにご覧いただけましたでしょうか?

 今回の寄贈は、シンシナティ大学(アメリカ)助教でモササウルス類研究の専門家・小西卓哉 博士が監修し、極めて精巧な模型製作で有名な(株)海洋堂に所属し、特に爬虫類・両生類の模型製作で高い評価を受けている古田悟郎 氏が製作にあたるという、一大プロジェクトとなりました。
 両名のご尽力の結果、最新の研究成果を取り入れた、現時点でもっとも正確なエゾミカサリュウ模型が完成したのです。

 実際に模型をご覧になれば、その迫力は言葉にならないほどですが、特に製作にあたって重要視されたポイントをまとめました。ご覧になる際には、これらの注目ポイントを踏まえていただくと、より模型の精巧さがおわかりいただけるのではないかと思います。

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 ここ最近の研究によって、モササウルス類の生きていたときの復元がずいぶん様変わりしたことが、おわかりいただけると思います。
 実はこの模型は、ここに挙げた注目ポイントだけでなく、歯の1本1本の形や、アゴの関節の位置筋肉の付き方に至るまで、非常に細かなチェックを受けて作られているのです。ぜひこのゴールデンウィークには、当館にお越しいただき、展示に新たに加わったこのエゾミカサリュウ模型を間近でご堪能ください!
(学芸員 唐沢與希)

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