展示概要
この特別展は終了しました
1824年、イギリスの学者ウィリアム・バックランドは、太古の地球に、巨大な爬虫類がいたことを明らかにし、その動物を「メガロサウルス」と命名しました。これが、世界で初めて学名を与えられた恐竜となったのです。
今年は、それからちょうど200年という節目の年です。この200年の間に、私たちは恐竜に関する様々な謎を解き明かしてきました。恐竜はどのような祖先から生まれてきたのか、恐竜はなぜ大型化したのか、恐竜と鳥の関係はどのようなものなのか…….
そこで今年の三笠市立博物館特別展では、世界各地で発見された恐竜化石(レプリカを含む)を展示し、この200年に及ぶ恐竜研究の成果について紹介します。
CONTENTS | ||
展示概要(ページトップ) | ||
みどころ | ||
人類が初めて出会った恐竜 | ||
獣脚類・地球史の「怪物」たち | ||
恐竜と鳥類 〜100年の研究論争〜 | ||
観覧料 | ||
開催期間 | ||
協力 | ||
ご注意 | ||
関連記事 |
見どころ
人類が初めて出会った恐竜
1824年に命名された肉食恐竜「メガロサウルス」、 そしてその翌年に命名された植物食恐竜「イグアノドン」。この2種類の恐竜化石の発見・命名がきっかけとなって、恐竜は初めて科学的に研究されるようになりました。メガロサウルスとイグアノドンは、まさに人類が初めて出会った恐竜と言えます。
今回の特別展では、200年前に発見されたこの記念すべき2種類の恐竜の、化石レプリカを展示します。
世界で初めて命名された恐竜・メガロサウルスの下顎骨
「イグアナの歯」こと“イグアノドン”の歯化石
獣脚類・地球史の「怪物」たち
メガロサウルスなどの肉食恐竜は、「獣脚類」というグループに属します。「獣脚類」という言葉は、ギリシャ語で「獣」を意味する「テロス」と、脚を意味する「ポッド」を組み合わせた「theropod」という単語を、そのまま日本語に訳したものです。しかし、日本語の「けもの」とはちょっと違って、ギリシャ語の「獣」は、「怪獣」「怪物」というニュアンスを含んだ言葉です。獣脚類の中には、全長12mを超え、地球の歴史上、最大の陸生肉食動物となったものも含まれます。まさに獣脚類とは、地球の歴史に名をのこす「怪物」なのです。
今回の特別展では、多様な進化を遂げた獣脚類の標本を展示します。
「最大の肉食恐竜」の一つ、ギガノトサウルス
映画にも登場したディロフォサウルス
もっとも原始的な獣脚類の一種、ヘレラサウルス
恐竜と鳥類 〜100年の研究論争〜
メガロサウルスの命名から約30年後、チャールズ・ダーウィンが「進化論」を発表します。世代が変わると、生物の姿かたちが変わる、という考えに、当時の人々は驚き、戸惑いました。生物は進化するのかしないのか、大激論が交わされているタイミングで発見されたのが、「始祖鳥」の化石でした。爬虫類と鳥類のちょうど中間の姿をした「始祖鳥」は、紛れもなく生物が進化することの証拠でした。しかし、その始祖鳥の祖先はどんな動物なのでしょうか? 始祖鳥は恐竜と似ていますが、恐竜が始祖鳥の祖先なのか、それとも恐竜と始祖鳥は同じ祖先から枝分かれしたいわば“兄弟”なのか……それから約100年にわたって、恐竜と鳥類の関係に関する、新たな議論が沸き起こったのです。
今回の特別展では、そんな恐竜と鳥類の関係を調べる上で、非常に重要な役割を果たした化石標本を展示します。
始祖鳥と同じ時代に生息していた恐竜コンプソグナトゥス
中国で発見された原始的な鳥類アウロルニスとエオシノプテリクス
観覧料
特別展の開催期間中のご入館には、通常の入館料に加えて、特別展観覧料100円が追加されます。特別展観覧料を含んだ料金は、以下の通りです。個人 | 団体(20名以上) | |||
一般 (高校生以上) |
小中学生 | 一般 (高校生以上) |
小中学生 | |
博物館のみ | 550 円 | 250 円 | 460 円 | 220 円 |
3巻共通券 三笠鉄道記念館 三笠市文化芸術振興促進施設 |
850 円 | 450 円 | 750 円 | 400 円 |
開催期間
2024(令和6)年7月13日(土)~10月14日(月・祝)終了しました
- 開館時間:午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分)
- 休館日:毎週月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館)
- 8月13日は臨時開館し、8月16日は臨時休館します
協力
群馬県立自然史博物館/豊橋市自然史博物館(五十音順)ご注意
- 事前の予告なく、特別展の内容・会期を変更したり、中止したりする場合がございます。あらかじめご了承ください。
関連記事
令和6年度特別展『恐竜研究200年』展示標本紹介(第1回)令和6年度特別展『恐竜研究200年』展示標本紹介(第2回)
令和6年度特別展『恐竜研究200年』展示標本紹介(第3回)