三笠市立博物館ではロビーにて6月26日から,
「知られざる北海道のサンゴ化石 〜ようこそ サンゴの世界へ〜 」というタイトルで,
スポット展示を行っています.
海のオアシスと呼ばれるほど多種多様な生き物が集う「サンゴ礁」.このサンゴ礁を主に形作っているのはサンゴの一種である「イシサンゴ」という動物です.
イシサンゴは古生代のオルドビス紀から生息していて,化石はここ北海道の蝦夷層群からも見つかります.しかし,破損しているものも多く,蝦夷層群産のイシサンゴについて詳しい研究が行われたことはほとんどありませんでした.イシサンゴには様々な形態のものがあり,一見サンゴとは思えない種類もいるため,これまでサンゴと認識されず,多くの資料が見落とされていたようです.
そこで,今回のスポット展示では,日の目を見ぬ北海道のサンゴ化石に注目.この度,サンゴであると判明した蝦夷層群産の化石を展示します.
また,様々な形態をした個性豊かな現生のイシサンゴの骨格を展示し,イシサンゴの特徴と簡単な見分け方をご紹介します.
スポット展示は当館ロビーにて行っております.
ご来館の際はぜひこちらもお楽しみいただければと思います.